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第817話

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結衣は隼人の考えを理解したので、それを尊重しつつ、少しだけ後押ししてあげようと思った。そうすれば、二人の関係もきっと少しずつ良くなっていくはずだと思った。

でも、今の結衣にとって、隼人との関係がどうこうというより、母親として、ただ純粋に、息子のために何かしてあげたい。それだけなのだ。

それを聞いて裕子は思った。隼人は決してダメな男じゃない。それは多分実の母親だからこそ、そんな風に思うのだろう。

そして彼女は再び尋ねた。「綾辻さんへの態度が変わったのは、やっぱり隼人のためですか?」

「まっ綾辻さんのことを気に入ったのもあるけど」

以前の結衣は、隼人との関係を良くしたいとは思いつつも、本気ではなかった。ただ家柄の釣り合う嫁を見つけて、結婚の面倒を見ることが、母親としての責任だと思っていただけ。

だから、月子がどんな人かなんて知る必要はなかった。ただ、結婚相手として家柄が釣り合えば、それだけで十分だったのだ。

そういった面から考えると、静真の元妻である月子は、当然、家柄として相応しくないのだ。それが、結衣が彼女を気に入らなかった理由だ。

でも今は、本気で隼人と向き合おうと決め
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