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第903話

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すると隼人は、わざと月子の言葉をねじ曲げたようにとらえて言った。「俺に着替えさせてほしいんだろ?素直に言えよ、そんなに焦らなくても」

月子は、頭の中が真っ白になった。彼の無表情な顔を見ていると、あまりにも馬鹿げていると感じた。

自分は、そんなこと言ったっけ?

「わかった。手伝ってやるよ」

隼人は手慣れた手つきで、さっと彼女の服のボタンを外した。

ボタンを二つほど外したところで、そのあまりに懐かしい光景に、二人の脳裏に共通の記憶が蘇った。月子と隼人は思わず手を止め、視線が絡み合った。

月子は言葉に詰まった。

隼人も黙り込んだ。

こうして、二人の間にしばらく沈黙が続いた。

そんな状況に月子は思わず顔を赤らめ、隼人は、月子の赤くなった顔とうるっとした瞳を見て、理性ではダメだとわかっていたのにも関わらず、無意識に顔を寄せ、的確に彼女の唇を捉えて、塞いだ。

その柔らかい感触が、唇をかすめた瞬間、月子は目を見開いた。

男って……ほんと、本能のままに動く生き物なのね。

月子は彼を押しのけようとした。

でも、この体勢では分が悪い。力も入らなかった。

それに、昔から二人の体の
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