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第9話

Author: タマタツ
絃葉は動画を拡大し、凪杜の下に押さえつけられている女の子に視線を固定した。

涙で顔を濡らし、花が散るように泣いているその子は――

悠が手配してくれた若いモデル、ココだった。

場所はクラブの個室。

音楽は騒がしいが、音量を最大にすると、会話ははっきりと聞き取れた。

「うぅ......澤木社長......怖い......あなたの秘書、すごく怖いよ......」

ココは泣きながら助けを求めている。

「野々花、落ち着け!細谷社長もいるんだぞ!手を離せ!」

凪杜が怒鳴りながら、彼女を引き剥がそうとする。

「落ち着けるわけないでしょ!目の前でこの子と一晩中飲んで、膝にまで乗せて!どうやって冷静でいろっていうのよ!」

野々花は完全に理性を失い、狂ったように引っ掻き続ける。

「プロジェクトの話は、身内をちゃんと管理してからにさせてもらいますよ」

細谷社長は怒りに任せて立ち上がり、そのまま立ち去った。

――そこで映像は途切れた。

絃葉はベッドに寝転び、フェイスマスクを貼ったまま、口元をわずかに上げる。

すぐにスマホを操作し、メッセージを打った。

【悠、もう一押し。警察を呼
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