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第138話

Penulis: おミカン
以前のように、見捨てられる側になることはもうなかった。

……

藤原グループ本社、社長室。

健は執務デスクの前に立ち、報告した。

「社長、すでにグループ全体の通達を出し、和也様の支社での執行社長職を解任いたしました。

それと、佐守家の祝宴の件も、すべてご指示通りに手配が済んでおります。

米原和男の側も非常に協力的でして、これらが三年前、寧々が裏で手を引いていたことの証拠資料となります」

「ああ」

裕也は資料を手に取って一瞥した。その端正な顔立ちには冷気が漂っており、一切の躊躇なく命じた。「進めろ」

健は驚いて尋ねた。「その時、藤原家のほうは……」

裕也はゆっくりと瞼を上げ、底知れぬ深みを帯びた眼差しを向けた。「放っておけ」

その一瞥だけで、健は慌てて口をつぐんだ。

長年社長に仕え、ビジネスの場での冷酷なまでの決断力は見慣れている。

だが今回ばかりは、奥様のために藤原家の名誉すらも顧みないとは思いもしなかった。

社長の心の中で、奥様がどれほどの位置を占めているかが窺えた。

……

絵里は昼寝をしていた。

やがて、見知らぬ番号からの着信音で目を覚ました。

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