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第628話

Author: おミカン
洋二はさらに激怒し、声を荒らげる。

「お前たち兄弟は狂ったのか。揃いも揃って絵里を庇いおって。雪枝がどうしてあそこに入ったか忘れたわけではあるまい。もし本社に入りたいのなら、黙っていることだ」

洋二も雪枝に非があることは承知していた。だが、彼女の行いはすべて藤原の発展のためであり、和也の将来を案じてのことだった。

あれから何年も経っているというのに、絵里はなおも藤原に歯向かおうとしている。

これほど巨大な藤原を、彼女一人に掻き回されるのを黙って見過ごすわけにはいかない。

それに、ビジネスの世界にあるのは利益のみ。情けなど入り込む余地はないのだ。

和也は絵里を庇おうとするが、その言葉は喉の奥でつかえ、どうしても口にできなかった。

確かに母は過ちを犯した。

だが、あれもこれもすべて自分のためだったのだ。

自分がすべてを手に入れた後で、絵里に償えばいい。

その時が来たら、彼女を大切にしよう。

……

絵里は弁護士を伴って警察署を訪れ、状況を確認する。

内容は事前に聞いていたものとほぼ同じだった。文紀には、不正な手段による贈賄、脱税、公金横領の疑いがかけられていた。これ
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Comments (4)
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兵頭香里
なんか藤原家のお爺さんもホントの味方じゃない気がしてきた… 洋二夫婦、爺ちゃんが知ってそうな裕也の出生の秘密は藤原グループを揺るがす様な話なのかも…裕也の父か母は口封じの為に藤原家に消されてんじゃ?その消された人間の身内が悟史。 悟史は藤原家に復讐する機会を窺う為関係の深い水原グループに入り込んだ?当初絵里が和也と婚約してたから水原グループも内側から潰す気だった?けど裕也と結婚、絵里の父親の死への和也の母の関与を知った事で本格的に水原グループの為に働く事を決めたのかも… 全て妄想だけど…悟史が優秀なら水原グループの中があんなにガタガタだったのはおかしい。
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hime
親子3人狂ってんな 人を殺しておいて正当化すんなや 裕也は雪枝と洋二の子なのか? せっかく甘々になってきたのに、ドロドロに戻ったー そろそろ甘々で終わりませんか?
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ウサコッツ
結局洋二もお爺さんの庇護の元 社長になっただけ 実力ないじゃん お爺さん藤原家から2人とも追い出してよ
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    洋二はさらに激怒し、声を荒らげる。「お前たち兄弟は狂ったのか。揃いも揃って絵里を庇いおって。雪枝がどうしてあそこに入ったか忘れたわけではあるまい。もし本社に入りたいのなら、黙っていることだ」洋二も雪枝に非があることは承知していた。だが、彼女の行いはすべて藤原の発展のためであり、和也の将来を案じてのことだった。あれから何年も経っているというのに、絵里はなおも藤原に歯向かおうとしている。これほど巨大な藤原を、彼女一人に掻き回されるのを黙って見過ごすわけにはいかない。それに、ビジネスの世界にあるのは利益のみ。情けなど入り込む余地はないのだ。和也は絵里を庇おうとするが、その言葉は喉の奥でつかえ、どうしても口にできなかった。確かに母は過ちを犯した。だが、あれもこれもすべて自分のためだったのだ。自分がすべてを手に入れた後で、絵里に償えばいい。その時が来たら、彼女を大切にしよう。……絵里は弁護士を伴って警察署を訪れ、状況を確認する。内容は事前に聞いていたものとほぼ同じだった。文紀には、不正な手段による贈賄、脱税、公金横領の疑いがかけられていた。これらの罪が立証されれば、少なくとも十年の実刑は免れない。坂本弁護士が奔走し、ようやく文紀は保釈される。手続きを終え、絵里が文紀を支えながら警察署を出た瞬間、報道陣が一斉に押し寄せてくる。「水原さん、酒井文紀氏はあなたの叔父さんにあたると伺っていますが、立場を利用して脱税や公金横領を行い、さらに公務員へ賄賂を渡したというのは事実ですか」「水原グループは先日、政府の重点開発用地を落札しました。あの二つの土地を正確に押さえられたのは、酒井文紀氏による贈賄工作があったからではありませんか」文紀は怒りを露わにする。「お前たちマスコミは、でたらめばかりだ!絵里の実力は誰もが知っている。根も葉もない噂を流すなら容赦しないぞ!」記者たちは相手が感情的になるのを待っていた。それこそが格好のニュースになるからだ。彼らはわざと挑発を続ける。「つまり、贈賄を行ったのはあなた自身だと認めるのですね?では四号地と五号地の件もあなたが?」「酒井さん、それは誰かの指示だったんですか?それとも、ご自身の判断ですか?」文紀は怒りで胸が張り裂けそうになる。目の前でマイクを突きつける

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