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第669話

Author: おミカン
絵里は胸の奥が冷たくなるのを感じた。

まさか、洋二が約束を反故にしたとでもいうのだろうか。

いや!

その可能性は低いはずだ。

だが、具体的な理由は警察署へ行って直接確かめるしかない。

【ご自分の心配でもされたらどうだか。そもそも、星野家の方がよっぽどろくでもないでしょう】

郁江が以前、母の交通事故に関する真実の資料をどうやって手に入れたのか。考えるまでもなく、星野家の人間が関わっているに決まっている。

おそらく、修司も無関係ではないはずだ。

これ以上修司とやり取りする気にはなれず、スマホをしまって病室へと戻った。

「裕也……」

絵里が意味ありげに裕也を見つめると、彼はすぐに意図を察し、彼女に何かトラブルが起きたのだと気づく。

「もう戻るかい?」

絵里は微笑んで頷き、治夫のそばに寄って優しく声をかけた。

「じいちゃん、会社のプロジェクトで急にちょっとした問題が起きたみたいなの。私、行って処理してくるね」

「どんな問題だ?深刻なのか?悟史に対処させればいい。お前が何でもかんでも自分でやる必要はないんだぞ」

「私が立ち上げたプロジェクトだから、一番よくわかってる
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