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第898話

Author: おミカン
護衛が素早く動き、和也を引き剥がす。

「正気じゃないわ!私が裕也の妻だということを抜きにしても、あなたとやり直すなんて絶対にあり得ない!」

絵里は一歩も引かず、冷ややかな目で和也を見据える。その一言で、和也が抱いていた最後の望みは、あっけなく消えた。

絶望のあまり膝をつき、彼は絵里を見上げる。

「俺たちのほうが先に付き合ってたのに、どうして今はあいつを選んで、俺を捨てるんだよ!」

「そもそも私がどうしてあなたと付き合ったか、自分でもよく分かっているはずよ。

盗んだものはいつか返さなきゃいけないの。あの時、私を助けたと嘘をつかなければ、私たちが結ばれることなんて絶対にあり得なかった」

絵里の表情は冷ややかで、そこには激しい怒りさえ滲んでいる。

五年間も無駄にされ、騙され続け、挙げ句の果てには父まで死に追いやられた。

この恨み、まだ完全に晴らしたわけじゃない!

和也の表情が凍りつく。

「まさか、全部知っていたのか?」

いや、あり得ない!

あの時、彼女を助けたのは芳昭だとすでに伝えてある。たとえ彼女が信じなかったとしても、それ以上調べようがないはずだ。

それとも、
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みっふぃ
頭おかしいだろ。自分で取り返しがつかないって言ってるのに許しを乞うの?
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