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第41話

Penulis: キラキラ猫
強いて言えば、証明写真を撮りに行ったことと、何度か買い物に付き合わせたことくらいだ。

それも、彼好みの服ばかり買わされ、遥がそれを外に着ていくことは一度もなかった。

そのほとんどが、ホテルのベッドの上で引き裂かれ、ゴミ箱行きになった。

湊は気づいていなかった。遥が実は、気の強い、プライドの高い女だということだ。

瞬は彼女をからかって「お嬢様」と呼んでいた。

確かに彼女には、お嬢様特有の気位の高さがあった。

ただ、湊の前では爪を隠し、彼にだけは、腹を見せる猫のように無防備だったのだ。

その爪は、他人に対して向けられていた。

遥が牙を剥くのは、誰かが湊を傷つけようとした時だけだ。

学部内に湊を快く思わない男子学生がいて、何度か嫌味を言われたことがあった。

遥は湊以上に激怒した。

腰に手を当てて食ってかかり、相手を論破して顔を真っ赤にさせた。

湊にとって、誰かに守られたのはそれが生まれて初めてだった。

賭けがきっかけで始まった恋人関係だったが、遥の温もりに依存していたことを、湊は認めざるを得なかった。

彼女の心も体も自分だけのものだという満足感に、酔いしれていた。
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