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第114話

Author: 小円満
私は、あの親子の茶番に付き合う気なんてなかった。

「知りたいなら、自分でお母さんに聞きなよ!」そう一言だけ投げ捨てて、その場を出た。

会社に戻ると、昼ご飯も食べずにニュース記事の執筆に取りかかった。

今、心肺サポート機器に命を繋がれている多くの患者と家族が、発売時期を固唾をのんで見守っている。

なのに黒澤グループは、明彦を守るために発売を引き延ばし、審査チームに取り入りながら、主任設計者の問題を認めようとしない。

私はニュース原稿に、明彦の学歴と論文の経歴を書き込んだ。

今朝、明彦のバックグラウンドを調べたとき初めて気づいたのだ。彼の学歴が盛られているだけじゃない。科学系の雑誌に載っている論文だって、本当に本人が書いたものか怪しい。

書き上げた原稿を理沙に送ってチェックしてもらうと、すぐにOKが返ってきた。

そのニュースが午後に配信されるや否や、一気に検索ランキングを独占した。

これまで世間が注目していたのは、黒澤グループの機器の発売延期だけで、設計者の背景を深掘りする人はいなかったからだ。

今回の記事は、間違いなく明彦を世間の真ん中に放り出すものになった。

いく
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Comments (1)
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中村 由美
完全に別れるなら中絶したほうが良いと思うけど、一度死産してるしなぁ。産みたいと思うだろうなぁ〜
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