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第15話

Auteur: 小円満
私たちが反応する間もなく、時生がドアを押して入ってきた。

あまりに突然で、対策を練ることすらできなかった。

紗奈を見ても特に驚いた様子はない。

けれど弁護士を見た瞬間、男の目にわずかな疑いの色が走った。

紗奈は彼に気取られるのを恐れて、慌てて取り繕った「これは昭乃の昔の同僚よ。体調が悪いって聞いて、様子を見に来ただけ。心配しないで、口は固いから。二人が結婚してること、外に漏らしたりしないわ」

「時生社長、どうも、初めまして」真紀は落ち着いた笑みを浮かべ、何の隙も作らなかった。

時生は軽くうなずき、視線を紗奈へ移した。

その声は淡々としているのに、否応なく人を従わせる力を持っていた。

「うちの娘はこれから聖光幼稚園に通う。頼むから、あの子を守ってやってくれ。絶対に辛い思いはさせないでほしい」

それだけ言って、ほかには何も付け加えなかった。

紗奈は呆気にとられて口を開いた。「……時生、まさかそれを言うためだけにここまで来たの?」

「そうだ。他に何がある?肝に銘じろ。俺の娘を利用するような真似は絶対にするな。さもなければ、桜井家ごと潰してやる」

どうやら紗奈が今日ここ
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