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第1220話

Author: 木真知子
その話題を持ち出されなければまだしも、触れられた瞬間、桜子の胸に溜まっていた怒りは一気に噴き上がった。

「達也さん。今の私が、いちばん後悔していることが何だか分かりますか?」

桜子の声は静かだったが、冷たかった。

「――あの時、健一を助けてしまったことです」

達也の瞳が、はっきりと縮む。奥歯を強く噛み締め、顔色はついに鍋底のように沈み切った。

「桜子!いい加減にしなさい!」

万霆はついに堪えきれず、声を荒らげた。

「達也は目上の方だ。小さい頃から、実の娘同然に可愛がってくれた人だぞ!どうして、そこまで失礼な物言いができるんだ?!」

万霆は、今夜の桜子があまりにもおかしいと感じていた――まさか、変な酒でも飲んだんじゃないだろうな。

「高城会長、どうかお怒りをお鎮めください」

それまで黙っていた隼人が、静かに唇を開いた。腕を伸ばし、桜子の腰を抱き寄せ、そのまま温かく、たくましい胸元へと引き寄せる。

「どうか、桜子が無理を言っていると思わないでください。言葉はきついですが、理由があってのことです。その理由については――宴が終われば、きっとご理解いただけます」

桜子は顔
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