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第250話

Penulis: 木真知子
桜子はカラオケに戻り、酒を吐き出してからは半分ほど酔いが冷めたが、せっかくの楽しい気分は一瞬にして吹き飛んでしまった。

妹と一緒に出かけているのに、なんであのクソ男に会わなきゃいけないのよ。

時間ができたら、神社にお参りに行かなくちゃ。夜に出かけても厄介なものに出会わないように。

その時、温かく小さな手が桜子の腕を掴んだ。

桜子は少し悲しげな瞳で目を開け、綾子を見て、力を込めて微笑みを作った。

「綾子......お姉ちゃんは大丈夫よ」

「お姉さま、さっきあなたにしつこくしていた男......あれって元義兄ですか?」

綾子は桜子の腰を抱き寄せ、心配そうに尋ねた。

「うん」桜子は小さく答えた。気力がない様子だ。

「えっ......あの人、超イケメンですね!」

綾子の澄んだ瞳がキラキラと輝き、心から感嘆の声をあげる。「お兄ちゃんたちも相当イケメンだと思ってたけど、まさか元義兄があそこまでとは、ビジュアルの衝撃がすごすぎます!」

「本当に社長なの?あの顔立ちはまるでスーパースターみたいです!」

桜子は額に手を当て、我慢できずにぼやく。「何がビジュアルの衝撃よ......あいつは3Dじゃないし」

「どうりで母さんが元義兄は木村拓哉よりもカッコイイって言ってたわけですね。あの木村拓哉に母さんが半生を捧げたってのに!今日見たら......ホントに拓哉超えでした!」綾子の小さな口は止まらず、ますます興奮していく。

「イケメンでもなんの役にも立たない、ただの飾りよ」桜子は目を細め、赤く染まった綾子の頬を斜めに睨む。「またあのクソ男がイケメンだって言ってみなさい。家に帰ったらお父さんに密告してやるから。愛子さんの夢中の人が拓哉だって!」

夜も更けてきたので、同居の友達に迷惑をかけないよう、綾子は桜子の別荘に泊まることにし、朝帰ることにした。

普段は酒にも強い桜子だったが、今日は酔いがひどいようで、眉間を押さえ、車窓に寄りかかって小さく息をついている。

「お姉さま、私がマッサージしてあげます」綾子は彼女のこめかみに指を当て、優しくマッサージし始めた。

桜子は素直に妹の胸に身を預け、酒の香りを伴った息がランのように漂い、光り輝く額に細かい汗が浮かんでいる。

綾子は喉をゴクリと鳴らし、同じ女性である自分まで姉の魅力に惹かれてしまった。

正直、こんなに酔
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Komen (1)
goodnovel comment avatar
momo
桜子超人すぎるんよ… どれだけ美人って言われても 戦闘シーンだけは吉田沙保里で想像しちゃうw
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