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第13話

Auteur: 雷鳴の虎(らいめいのとら)
怜にとって晴美は――結局のところ、かつて成就できなかった初恋の執着にすぎなかった。

今、彼の心にいるのは、ただひとり千尋だけだった。

だが、晴美はあの写真を握っていた。

それがあるせいで、怜は思うように動けないでいた。

交渉の末、結婚の話はとりあえず婚約に格下げされた。

――そして、三年の月日が流れた。

怜は一向に晴美との結婚を望まず、その一方で千尋を探すことを決して諦めなかった。

周囲からは何度も「もう忘れろ」と言われたが、怜は一度として耳を貸さなかった。

そんなある日。

怜の視線は、スマホに映っているXのトレンド画面に釘付けになった。

『#G&R新作発表会デザイナー・相原千尋、会場にてデザインの意図を語る』

その内容自体は特筆すべきものではなかったが、「相原千尋」の名前――その四文字が、怜の胸に火を点けた。

何のためらいもなく、彼は運転手に命じて車の方向を変えさせた。

目的地はG&Rの発表会場。

この時、怜の脳裏には、午前中に控えていた重要会議のことなどまったくなかった。

幸運なことに、発表会の会場までは車でわずか十数分。

しかも到着した時点では、ま
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