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第 413 話

作者: 柏璇
彼女の冷ややかな視線が病室の中をひととおりなぞったが、誰にも声をかけることはなかった。

――あれは……彩乃?

千尋は息をのんだ。

正確に言えば、いまの彩乃の姿に圧倒されたのだ。

昔の彩乃は、穏やかで控えめだった。化粧もほとんどせず、飾り気のない服装で、それでも十分きれいだった。でも、今の彼女はまるで別人のように華やかで、どこか近寄りがたいほどの強さがあった。

千尋は心の中で舌打ちする。

――やっぱりね。女って、大都会に出るとこうなるのよ。欲が出て、見た目ばかり派手になるんだから。

彩乃の後ろには、部屋の外で待機していたボディーガードが控えていた。

病室に人がいるのを見て、彩乃は静かに言った。「
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