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第7話

Author: 清水澪
僕は病院で入院手続きを済ませ、一週間後に義眼を入れる手術を予約する。

手術に向けて、医師が義眼の型取りをしている最中だった。

半月以上も姿を見せなかった夕顔から電話がかかってくる。

受話器の向こうから、泣き叫ぶ声が響いた。

「阿須賀……浩次が、大変なの!

学校でいじめられて……階段から突き落とされて……目にガラスの破片が刺さって……」

泣き声で言葉は途切れ途切れだった。

僕は最後まで黙って聞き、それから淡々と尋ねる。

「それで?」

あまりにも冷たい返事だったのだろう。夕顔はしばらく何も言えなくなった。

「阿須賀、今回は本当なの!浩次、すごく血を流してるの……お願い、来て……」

「行かない」

僕はその言葉を遮る。

「夕顔、自分で蒔いた種だ。浩次がこうなったのは、君にも責任がある。

僕はもう片目を失った。そして残った目も、いずれ見えなくなる。だから僕を利用しようなんて考えるな。

本当でも嘘でも関係ない。もう、君の言葉は一切信じない」

夕顔の泣き声がまだ続いていた。僕はそのまま電話を切る。

義眼の装着が終わり、診察室を出た頃、病院の廊下が急に騒がしくなった。
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