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第 6 話

Author: しあわせメロンパン
眠っている時、彼のあごは私の頭の上に乗っていて、呼吸は穏やかで、規則正しかった。

私が夢から目を覚ました時、空はまだ完全には明るくなっていなかった。

窓の外の湖は静まり返っていた。

月明かりが水面に落ち、砕けた光が一枚一枚、銀箔のように揺れている。

その時、スマホの画面がふっと光った。

午前1時17分。

着信が1件。

――勲。

私はその名前を、画面が暗くなってはまた明るくなるまで、長い間見つめ続けた。

電話に出ると、彼の呼吸が聞こえた。

重く、少し乱れている。きっと酒を飲んでいるのだろう。

やがて彼が口を開いた。

声は低く、少しかすれていた。

「茜」

彼がこう呼ぶのは、二人きりの時だけだった。
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