LOGIN「はぁ……、あぁ、入った……。君のナカ、すごい熱だ……」 「ん……、あぁ……っ」 やがて彼の肉棒は、僕の敏感な場所を丁寧に、優しく擦るようにして出し入れを繰り返しながら、僕の腹の内側の、一番深い場所まで到達した。そうして、僕の体に身を重ね、たくましい腕で抱きしめてくれる。いつものように首すじを甘く噛んで、鈍い痛みを感じるくらいのキスを落とし、耳元では「愛してるよ」と囁いてくれる。とろけるような甘い言葉とともに、腹の奥を繰り返し、優しく突かれながら、僕は途方もなく強い快感を得て、必死に呼吸した。「あぁ……、あぁん……っ」 ハーヴィーの肉棒で、腹の中がもうはち切れそうだ。しかし、もっと深く、快楽に溺れたくなって、僕は自ら腰を揺らした。「あぁ……っ、ハーヴィー……っ」 「オリバー……、君……」 「ごめ……、でも、僕……、もっと君が欲しくて……、どうしよう……」 なんてはしたないことをしてるのだろう。だが、止めようにも止まらないのだ。僕は仰向けになって、ハーヴィーの体にしがみつきながら、足を絡ませ、必死になって腰を揺らしていた。「あぁん……っ」 僕の肉棒はハーヴィーの体に擦れ、腹の奥では、一番深い場所に挿し込まれた彼のそれが快感をくれる。なにもかも忘れて、今はただ、ハーヴィーと抱き合って、めちゃくちゃになってしまいたくて、僕は腰を振った。痛くても苦しくても、体の中に傷が残ってもいいから、ハーヴィーを強く感じたかったのだ。すると、ハーヴィーは急に目つきを変え、僕の体を抱き起こした。「ハーヴィー……?」 「こんなことをして……。もうどうなっても知らないよ……?」 「いい……」 構わない。ハーヴィーと一緒なら、この体がどうなっても。僕は頷き、ハーヴィーと深い場所で繋がったまま、互いに抱き合い、口づけ合った。そうするうち、ハーヴィーは僕の尻を掴んだまま揉みしだき、腰を揺らし始める。「ん……っ、ふあ……、あぁ……」 ハーヴィーの体にしがみついて、僕も一緒に腰を振る。彼が動くのに合わせて腰を揺らせば、繋がった部分は摩擦で灼けるように熱くなり、ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を立てた。呼吸は徐々に荒くなっていく。もう苦しくて堪らない
「あぁ……っ、オリバー……。すごく、きもちいよ……」「僕も……きもちい……、ん……っ」 僕たちは、互いに膨らんだ肉棒を咥えて、口づけて、舌を絡める。僕はハーヴィーの艶やかな声が聞こえてくるともう嬉しくて、夢中で彼のそれをしゃぶった。ハーヴィーの肉棒は僕とは比べものにならないくらいに大きくて、口の中には半分くらいしか入らない。それでも、彼にもっと気持ちよくなってほしくて、僕はその肉棒を飲み込んでしまいそうなほどに深くまで咥え込んだ。「う、あぁ……っ」「ん、んぅ……」「オリバー……、すごい上手だね……、あぁ……っ」 ハーヴィーがまた、艶やかな声を上げながら褒めてくれる。僕は嬉しくて、夢中で口淫を続けていた。だが、そのうちにハーヴィーは、僕の肉棒から唇を離し、パンパンになっている僕のふぐりにキスを落とす。そうして、それを甘く食んだ。「はぁ……、あぁ……」 それから、ゆっくりと丁寧に、肉棒の輪郭を舌でなぞられる。尻の狭間には指先が沈み込んでいく。「あ……、あっ、待っ……」 窄まった蕾を探しているような手つきで、そのあたりを撫でられ、そこはすぐに見つけられてしまう。彼の指先は唾液を纏っているのか、あるいは僕の先走りの体液が付着しているのか。ぬるりと蕾の内側へ侵入していった。「んぁ……っ」「ナカ、熱いね……。オリバー、足、少し開いて……」「ハーヴィー……っ、あぁ……っ」 言われるままに、自然と足が開いていく。すると、ハーヴィーの指はさらに蕾の奥深くへ入ってくる。少しずつ、少しずつ。その内側を丁寧にほぐすようにしながら奥へ進み、それはやがて、僕の一番気持ちいい部分に達した。「あぁ……っ、ハーヴィー……、そこ、いい……、すごく……」「うん、わかってる……」「あぁん……っ」 全身の血が滾り、ドクドクと脈打っている。強い快感に反応して、肉棒がびくびくと揺れている。僕はすでに口淫をする余裕などなくなってしまって、彼の肉棒に頬ずりをしながら、舌を這わせ、どうしようもなく喘いでいた。蕾の奥では、彼の指先が、僕の敏感な場所を執拗に擦って
すると、ハーヴィーはほんの一瞬、顔を歪めたあと、めくれ上がっていた僕のTシャツを脱がしてしまった。そうして、僕の胸の尖りに、ちゅ、ちゅ、とキスをしながら、ズボンのボタンを外し、ファスナーを下ろしていく。あっという間に裸にさせられて、僕は下着一枚を纏った姿でハーヴィーに抱きしめられる。股の間はすでに膨らみ始めていた。彼の体に擦れるようにしてそれがあたる瞬間、僕は強い快感に襲われる。「あ……、あん……っ」「かわいい声……」「ごめん……、我慢するって、さっき言ったばかりなのに……」「大丈夫。全部、野良猫のせいにしよう。ここへ夜な夜なやってくる野良猫がさ、君に盛ってるって言えばいい」「ん……」 ふふ、と笑みを零し、またどちらともなく口づけ合った。そうしながら、ハーヴィーははだけたシャツを脱ぎ捨てる。僕の肌と彼の肌がやっと触れ合って、体温がゆっくりと混ざり合っていく。「あったかくて、気持ちいい……」 僕はハーヴィーのたくましい体に包まれ、すっかり恍惚としていた。手の平にじんわりと伝わってくる熱が愛おしくて、背中から、腰回りをゆっくりと撫でてみる。すると、ハーヴィーは艶やかな吐息とともに声を上げて、僕の名前を呼んでくれた。「はぁ……、オリバー……」「きもちい?」「ん……。すごくきもちい……」 ハーヴィーが僕の愛撫で感じてくれている。それが嬉しくて、だが、もっと感じてほしくて、僕は彼に唇を塞がれながら、胸の尖りを探ってみる。いつも彼がしてくれるのと同じように優しく、丁寧に。そうして彼のたくましい胸元を撫で、難なく尖った場所を見つけると、その先端を、指の腹でそっと撫でた。ハーヴィーの呼吸がだんだんと荒くなっていくのは、僕のせいだ。彼が僕の愛撫を感じてくれているから。それを思うだけで、気持ちが高揚する。「はぁ……、あ……」 指先で丁寧に触れ続ければ、そこがどうなっているのかはよくわかった。彼の胸の尖りは今、硬く突き出し、ぷっくりと首を持ち上げているのだろう。僕はそれを撫でて、摘まんでは手遊びをするようにして、執拗にいじる。 もっと感じてほしい……。もっと……。 だが――。
「すごい。僕も同じこと考えてた」 互いに笑みを零す。それから、どちらともなく唇を塞いだ。柔らかくて、温かな熱が重なっては離れ、重なっては離れ、また重なる。僕はうっとりとその甘い感覚に浸りながら、明日よりも先のことは考えないようにして、いつものように彼を誘った。「ハーヴィー。僕の部屋、行こう?」「うん」 僕はハーヴィーの手を取って引き、隣の部屋のライルさんには気付かれないように、こっそりと部屋へ入る。唇に人差し指を当てて見せ、ふふ、と笑みを零す。 ハーヴィーは部屋へ入ると、僕をひょいと横抱きにした。僕はそのままベッドへ連れていかれ、整えられたシーツの上へ降ろされる。いつも紳士的なハーヴィーだが、今日は少しだけ強引だ。僕はそんな彼を前に、ドキドキと胸を高鳴らせ、また笑みを零し、靴を脱いで、ベッドの脇へ放る。「お姫さま抱っこされたの……二回目だ」「恥ずかしい?」「少しね。でも、君にならいいよ……。何回されたって……」 僕はそう言いながら、あと何回、ハーヴィーにお姫さま抱っこをしてもらえるんだろうかと考えてしまう。今は寂しさが煩わしくて、明日よりも先のことは考えないようにしているはずなのに、気が付けば、あと何日、あと何回……と、頭の中で数えてしまう。僕が咄嗟にかぶりを振ると、ハーヴィーは僕の顔を覗き込むようにして、唇にちゅ、とキスを落とした。そうして、わずかに濡れた唇を指の腹でそっと撫でる。「愛しいオリバー、君はぼくのものだよ」「うん……」「お願い。忘れないって……約束して」「忘れないよ。絶対に忘れない。だから君も、どうか忘れないで」 僕はそっとハーヴィーの頬を撫でる。「僕が君のものであるように、君は、僕のものだ。どこにいても。ずっと……」 そう言うと、ハーヴィーは頷き、僕の唇を再び塞いだ。僕はハーヴィーのそれを受け入れて、夢中で口づける。柔らかで温かな感触を何度も食み、甘く噛んではまた、ちゅ、と優しいキスをする。こんなキスを、あと何回できるのだろう。やはり、それを気にしながら、必死で振り払う。今はハーヴィーのことだけ考えていたい。過ぎていく時を感じたくない。今の僕たちに明日は来なくていい。「ハーヴィー……」「ん……?」「今日は、優しくしないで
「いえ……。いいんです、もう……」「オリバー……」「すみません、今日は疲れたので……。少し休みます。色々と、ありがとうございました」 僕はそう言って、すぐに事務所を出た。そのまま、真っすぐに馬房へ向かう。気持ちが逸り、だんだんと足早になっていく。今日はハーヴィーのそばにいたかった。一分でも一秒でも長く、ハーヴィーの温もりを感じていたかった。きっと悲しくて不安で、つらいのはハーヴィーなのに、そのことを僕はわかっているのに、それでも彼に甘えたかった。*** ハーヴィーは僕がやって来たことに気付くと、いつものように人の姿になり、僕を迎えてくれる。「ハーヴィー……!」「あぁ……、オリバー……」 僕はハーヴィーの胸に飛び込んで、彼をぎゅっと抱きしめた。ハーヴィーもまた、僕を受け止め、強く抱きしめてくれる。そうして、何度も何度も、名前を呼んでくれる。「ハーヴィー、本当にごめん……。ごめんね……」「どうして謝るの?」「だって僕……、君を守るって誓ったのに……」 言葉にすると、また涙が溢れてしまう。恋人としても、パートナーとしても、僕はなにもできない。こんなに愛しているのに、こんなに彼が大切なのに、守ってやることも、明日を教えてやることもできないなんて。だが、ハーヴィーはそっと僕の髪を撫でて、耳元で囁いた。「オリバー、泣かないで。君の涙は美しいけど、君には悲しんでいてほしくないよ……」「だって……」「大丈夫。ぼくはあの人のところには行かない」「え……?」 顔を上げて、ハーヴィーを見つめる。彼がエバンスさんのもとへ移されることは、もう決定している。そして馬である以上、彼は馬主――つまり、リーさんからは逃げられないはずだ。なにしろ、あのトーマスさんですら交渉に応じてもらえなかったというのだから、リーさんは今後も、ハーヴィーを手放す気にはならないだろう。だが、ハーヴィーは言った。「実はね、ゆうべ、ローリィが教えてくれたんだ。世界の扉が開く日と、その場所を」「え……!」 思わず大きな声が出てしまって、口を噤む。ハーヴィーは頷き、僕をもう一度、抱きしめた。「オリバー。ゆうべ、ぼくと彼女は夜通し話した。君が妬いてしまうくらいにね、長い長い話をしたんだ」「……うん」「ローリィは知ってい
大会の閉会式が終わるまで、僕はハーヴィーと馬房に戻り、ふたりきりで時が過ぎるのを待った。時折、歓声が聞こえても、もう順位などどうでもよくて、気にもならない。このまま優勝であれば閉会式に出なければならないが、とてもそんな気分になれなかった。ため息ばかりが漏れて、全く気力が起きない。 もう、なにもかもどうでもいい。なにか用があれば呼ばれるだろうし、わざわざ騒がしいところにいる必要はない。今はただ不安で、悲しくて、僕はハーヴィーのそばで静かに、彼の温もりを感じていたくて、身を寄せ合って藁の上に座っていた。 そうして、どれくらい経っただろう。不意に、僕とハーヴィーのいる馬房へ軽やかな足音が近づいてきた。「オリバー?」 「あぁ……」 「やっと見つけた。ここにいたのね」 やって来たのはマーサだった。マーサはハーヴィーの馬房の前に立ち、心配そうに僕と彼を見つめて言う。「トーマスおじさまに聞いたわ。スノーケルピーのこと」 「そう……」 「入ってもいい?」 僕はちら、とハーヴィーに目をやる。ハーヴィーはふうっと鼻息を漏らし、そっぽを向いた。だが、耳をぴく、と立てているのを見る限り、彼の答えは恐らく、「どうぞ」だ。「どうぞ、いいよ」 「ありがとう」 僕はハーヴィーの返事を代弁するようにそう答える。マーサは僕の隣に座り、膝を抱えた。「リーさんって、ひどいわね……」 「うん」 「私、やっぱりあの人は嫌い。あなたたちのことをよほど認めたくないのよ。自分が持ち馬に好かれないのも、きっと面白くないんだわ」 マーサはそう言ったあと、ため息を吐く。彼女はただ黙ってそこにいながら、どこか僕が何か言うのを待っているようだ。だが、僕には今、文句を言うだけの気力すらもない。「馬に嫌われて当然のことをしてるのに、それをみんな馬やあなたたちのせいにして。どんなに気性の穏やかな子だって、あれじゃ――」 「……もう、いいよ。そういう人なんだから、どうしようもないさ」 「オリバー、あなた怒ってないの?」 「……わからない。ただ、すごく悲しいんだ。僕たちはせっかく息の合ったパートナーなのに。来週には離れ離れになる……。それに……」 声が震えて、仕舞いには言葉が出なくなった。自分で口にしてもま