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第 343 話

Autor: 江上開花
静樹は運転手に、再びサンシャイン団地に戻るように指示した。

そして彼は、亜夕美が団地の下の植え込みのそばに座り、目の前の名も知らぬ葉っぱを無意識に引きちぎっているのを見た。

その植え込みの草は、亜夕美にむしり取られてハゲそうになった。

二人は電話を切っていなかった。静樹は車を降りて歩み寄ったが、亜夕美は全く気づかず、葉っぱをむしるのに集中している。

静樹は彼女の後ろに立ち、尋ねた。「ここで何をしているんだ?」

亜夕美はまだ状況を把握できず、そのまま携帯に向かって言った。「酒の匂いを飛ばしてから上がるの。院長先生に現行犯逮捕されたら困るから。私が酒を飲んだと知ったら、また心配するでしょう」

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