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第 366 話

Autor: 江上開花
亜夕美は、その目を覆いたくなるような落書きから視線を逸らし、耳の裏が熱くなるのを感じた。真剣な眼差しで静樹を見つめ、尋ねた。「私の用事は終わった。もう帰ろうか?」

そう言いながら、彼女は静樹を支えようとした。

静樹は、その落書きを一瞥したが、瞳の奥の笑みは消えていなかった。「ああ、行こう」

亜夕美は静樹を支え、児童養護施設を後にした。車に乗り込む際、彼女は振り返って児童養護施設を見つめた。

今日の天気は素晴らしく、佐藤院長の小さな墓は庭にひっそりと立っていた。柵越しに見ると、その墓石はほとんど雑草に埋もれている。

児童養護施設のために生涯を捧げた佐藤院長は、ついに、彼女が一生を過ごしたこの場所
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