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第 584 話

作者: 江上開花
半弥は頷き、適度な距離感を保ってそれ以上は何も聞かず、亜夕美が菜実の方へ大股で歩いていくのを見送ってから、再び駐車場へ向かって歩き出した。

駐車場は広大で、車も人もほとんどいなかった。

半弥が角を曲がり、数人とすれ違った後、ポケットから車のキーを取り出そうとした時だった。彼はおろか、周囲の誰も、遠くから猛スピードで突っ込んでくる一台の車に気づいていなかった。

凄まじいスピードで、車は瞬く間に半弥の背後に迫った。

激突する寸前、半弥は何かの気配を感じて咄嗟に振り返ったが、強烈なヘッドライトの光に目を焼かれ、完全に視界を奪われた!

けたたましいブレーキ音が鳴り響いたその時、亜夕美は由紀子との電話を
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