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第327話

Author: 一燈月
彼女はずっと、そこにいた。

少女の背中が消えていくのを、静かに見送った。

視界を覆っていた闇が消え去り、代わりに微かに冷たい風が吹き抜け、頭上には満天の星空が広がっていた。彼女は笑い出し、涙がこぼれないように空を見上げた。

星空は燦然と輝いている。

彼女はたまらず両手を広げ、自由で新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み、大声で笑った。

砕けた岩の上を駆け回り、深紅の民族衣装が風に舞う。

星空の下、その姿は鮮烈で生き生きとしており、まるで燃え盛る不死鳥の炎のようだった。

魂が舞い踊る。彼女は快活に笑い、笑いながら泣いた。隠しきれない喜びと共に。

「は……はは……」

「あははははは!私は高宮小夜よ!私は高宮小夜よ!聞こえる?私は高宮小夜なの!」

彼女は無人の荒野を駆け抜け、叫んだ。

天地を震わせる風が、優しく彼女の髪と深紅の衣をなびかせ、まるで呼応しているかのようだ。笑い声は風に乗り、山々の彼方まで響き渡った。

……

「お義姉さん!おい、お義姉さん!どこ行ってたんだよ、死ぬほど心配したじゃねえか!

目が覚めたらお義姉さんがいないんだぞ、魂が抜けるかと思ったよ。二人で来
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