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第443話

Auteur: 一燈月
ママは、だいぶ元気そうだ。

祐介もだ。

どうして一緒に暮らせないんだろう。

祐介だって、ママに会いたがってるのに。

「ママ」

圭介は顔を上げ、白すぎるほど白い佳乃の顔を見た。その手を握って、軽く揺した。

「ママ、祐介のお世話をしてくれてる人に聞いたんだ。もう病気は治ったんだって。祐介、家に戻してあげていい?ママにすごく会いたがってるよ」

佳乃の表情が凍りついた。

「……何を、言ってるの」

虚ろな声だった。

「祐介だよ」

圭介は屈託なく笑った。

「ママ、長いこと会ってないから忘れちゃった?弟の佑介だよ。もう二歳になったんだ。あ、そうだ、祐介ってすごくきれいな緑の目をしてるんだよ」

ドンッ。

突然、分厚い絵本が額に叩きつけられた。圭介は呆然として、額に手をやった。指に、べっとりと赤い血がついていた。

痛い。

ママが――叩いた?

何が起きたか分からずにいるうちに、さっきまで穏やかに物語を読んでくれていた佳乃が、突然顔を歪ませて叫び出した。

「何を言ってるの!緑の目?あんなもの化け物よ!化け物!

あの子は私が産んだんじゃない!私の子じゃない!

あんな子供
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