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第7話

Author: ムクゲ
彰人は胸の奥に湧いた不安を無理やり押し殺し、玄関の扉を勢いよく開けた。

「美晴、いるんだろ!出てこい!」

何度大声で呼んでも、返事はなかった。

彰人は次第に焦り始めた。

リビングを見回すと、以前より物が減っていた。

中央に飾られていた二人の結婚写真までなくなっていた。

胸を強く締めつけられ、彰人は慌てて二階の部屋へ駆け上がった。

かつては美晴の物であふれていた部屋が、今は誰も住んでいなかったかのように空っぽになっていた。

彰人は気が狂いそうなほど焦った。

クローゼットもバスルームも、部屋の隅々まで捜した。

それでも、美晴の物は一つも見つからなかった。

心の中から大切な何かが、少しずつ消えていくように感じた。

必死につかもうとしても、指の間からこぼれ落ちていった。

たった数日、家に帰らなかっただけなのに、なぜ何もかも変わってしまったのか理解できなかった。

もしかして、美晴は何かに気づいたのか。

彰人はそれ以上、考えることができなかった。

息が詰まりそうな胸を押さえ、独り言のように呟いた。

「いや、そんなはずない。美晴はあんなに俺を愛しているんだ。俺を置い
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