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第1039話

Auteur: かおる
忠の冷たい視線が、星から仁志へ、そして翔太へと移った。

彼は怒りを露わにして詰め寄る。

「明日香が拉致されて、皆が気もそぞろな時に......お前は自分の息子を連れて、のんきに遊び歩いていたというのか。

星、良心はないのか!」

忠は翔太を指さし、怒鳴りつけた。

「雲井家は、お前が好き勝手に振る舞っていい場所じゃない!

今すぐ、その子どもを連れて、雲井家から出て行け!」

その視線を向けられ、翔太はびくりと身をすくめた。

忠と翔に会うのは、これが初めてだった。

明日香は、二人とも優しくて、ずっと会いたがっている、プレゼントも用意している――そう言っていた。

だが現実の忠は、まるで鬼のようで、翔太は恐怖しか覚えなかった。

仁志は、すっと翔太を背後にかばい、軽く笑って言った。

「星野さんは怜央に拉致され、拷問を受けたんです。

証拠も揃っている。

それでも、あなたは怜央に雲井家から出て行けとは言わなかった。

それなのに、今日は星野さんが子どもを連れて戻っただけで、指を突きつけて罵倒する。

忠さん、僕はてっきり、あなたは星野さんのような弱い女性にだけ強いのだと思って
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