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第2624話

Author: かおる
航平が宴会場へ戻ると、助手の晃成が足早に近づいてきた。顔色がひどくすぐれない。

「鈴木さん、竜也たちが逃げました」

航平は信じられない顔をした。

「逃げた?なぜ逃がした?すぐに捕まえろと指示したはずだ」

晃成は声を落とした。

「ご連絡をいただいた時には、すでに手遅れでした。私が人を連れて部屋へ向かった時には、もぬけの殻でした」

「追わせなかったのか?」

「追わせました。ですが、相手の逃げ足が速く、追跡を振り切る手腕にも長けていました。

しかも周到に準備しており、逃走経路と援護まで完璧に整えていたようです。

何より、鈴木さんからご指示を受けた時点で、彼らが部屋を出てからかなりの時間が経っていました。まったく手が届きませんでした」

航平の顔から血の気が引く。

竜也たちは自分の宴会で星を襲い、傷まで負わせたのだ。それなのに、誰一人捕まらず、無傷で逃げたというのか。

星にこのことを知られたら、自分をどう思うだろう。

航平の整った顔が、氷のようにこわばる。

「……仁志だ」

歯を食いしばり、憎々しげに吐き捨てた。

「間違いない。あいつが竜也たちへ情報を流し、逃がした
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