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第2676話

Autor: かおる
長いテーブルには濃い色のテーブルクロスが敷かれ、中央には小さな燭台が置かれていた。揺らめく炎が、二本のワインボトルと二つのワイングラスを照らし出している。

テーブルのもう一方の端には、三段重ねのケーキが置かれていた。

一番上の段には、クリームで【誕生日おめでとう】という文字が書かれている。

星は彼の後ろについて船室に入った。

彼女は本来、仁志が美咲を連れてやって来た後で、彼に「誕生日おめでとう」と一言だけ告げて去るつもりだった。

しかし今、肝心のヒロインは来ていない。これから一体どうすればいいのだろう?

彼女がずっと船室の入り口に立ったままなのを見て、仁志は振り返って彼女を見た。

「そこで何をしているんだ?僕の誕生日を祝ってくれるんじゃなかったのか?」

星は我に返った。

彼女もどうするのが一番良いのか分からなかったが、仁志本人が来てしまった以上、そして「誕生日祝いをやり直す」と言い出したのが自分である以上、星は腹を括ってこのまま続けるしかなかった。

星はライターを手に取り、ケーキの蝋燭に火を灯した。

上の空だったせいか、星が手を引っ込めようとした時、うっかり手の甲
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