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第643話

Author: かおる
「みなさん見てくださいよ!

この恩知らずの裏切り男!」

女はテーブルの前で怒鳴り散らした。

「成功した途端、昔から支えてきた私を捨てるなんて!

この人生のどん底を一緒に乗り越えた恋人をなかったことにしようだなんて、そんな都合のいい話、あるわけないでしょ!」

声は店中に響き渡り、一瞬で上品な空間を修羅場に変えた。

女は涙まじりに、十八歳のころから朝陽を支えてきた日々を語り出す。

手料理を作り、風邪を引けば看病し、貧しかった彼のそばでずっと励ましてきたのだと――

まるで朝陽が、出世と引き換えに恩を忘れた冷血漢であるかのように。

その芝居がかった言葉のひとつひとつが、聞く者の同情心を巧みにくすぐった。

瞬く間に、周囲の視線は冷ややかに変わっていく。

ろくでなし――

どこの世界でも、最も軽蔑される存在だ。

朝陽の眉間には、怒気がはっきりと刻まれていた。

女の言葉が度を越すにつれ、その目に宿る冷光が鋭さを増す。

そして、ついに――

「黙れ」

低い声とともに、朝陽の手が女の首をつかんだ。

「もう一言でも口を開いたら......殺すぞ」

店内の空気が凍りつく。

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YOKO
勇...︎ 嫌いだけど笑える。
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