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第69話

Author: かおる
ちょうどその時、そっと響いた柔らかな声が隣から聞こえた。

「星野さん、どうしてここに?」

星と影斗がそろって顔を上げると、細身の女性が一人、彼らのテーブルへと歩み寄ってきた。

その後ろには、整った顔立ちの冷ややかな男がついてきている。

「奇遇ね」

清子が先に口を開いた

「星野さんもこのお店に?」

星は彼女を一瞥しただけで、そっけなく目をそらした。

「何か用?」

清子は影斗の顔を見て、にこやかに言った。

「星野さん、この方とは......どういうご関係?」

星の声は冷ややかだった。

「あなたには関係ないわよね?」

それでも清子は穏やかな笑みを崩さなかった。

「せっかくここで会ったんだし、ご一緒してもかまわないかしら?」

星が眉をひそめて断ろうとしたそのとき、影斗が彼女に先んじて口を開いた。

影斗と星が向かい合わせに座る四人席。

その隣の椅子を、迷いなく引いて座ったのは雅臣だった。

影斗の隣には、清子が腰を下ろす。

「榊さんは、妻とお知り合いで?」

影斗は微笑を浮かべながら答えた。

「ええ、もちろん。むしろ、神谷さんのおかげで......星ちゃんの
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