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第867話

Author: かおる
星の返事は、あくまで礼儀正しく形式的だった。

「ありがとうございます」

話が一区切りつくと、星は病床の明日香を見た。

「明日香さん、今は少しは楽になった?」

星は、正道と靖のことは父と兄と呼べる。

だが――どうしても明日香を「姉」とは呼べなかった。

自分の口から言えば、嘘くさくて、心がついていかない。

明日香はそんなことを気にする様子もなく、穏やかに笑った。

「大丈夫。

しばらく休めば、試合に影響は出ないと思うわ」

星は頷いた。

「それなら、よかったわ」

そして正道へ向き直った。

「ほかに特に用事がないようだったら、私は先に失礼するわ」

「うむ。

今日はずっと忙しかっただろう。

帰ってゆっくり休みなさい」

星が去ったあと、靖がようやく口を開いた。

「明日香......正直に父さんと俺に言ってほしい。

さっき司馬さんを庇ったと話したのは......星をかばうためじゃないのか?」

明日香は疲れたように、しかし誠実に言った。

「違うわ。

私は本当のことしか言ってない」

鷹のように鋭い靖の視線が、しばし明日香を射抜いた。

その目から逃げることなく
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遥香
明日香は卑怯な事しないから交換がもてる
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