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第 363 話

Penulis: 水原信
州平は少し期待していた。

こんなにも長い間、女性を喜ばせるために自ら贈り物を用意したことは一度もなかったからだ。海咲がどんな反応を見せるか、それを楽しみにしていた。

だが、オフィスを出てみると、海咲のデスクはすでにもぬけの殻だった。

近づいて見ると、パソコンの電源も落ちている。そこへ書類の束を抱えた有紀が通りかかり、彼は冷たい声で尋ねた。

「海咲はどこに行った?」

有紀は答えた。

「温井さんは10分前にもう出ましたよ。友達と食事の約束があるって」

その瞬間、州平の顔はみるみる険しくなった。

――友達と食事?男か女か?

今夜は一緒に食事しようと言ったはずだ。それを断ったというのか。

深い瞳に冷た
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