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第 377 話

Author: 水原信
「葉野社長、温井さんはまだ見つかっていません。今日は風が強く波も高いので、人が沖に流されてしまった可能性があります。そうなると、生きている見込みはかなり薄いです」

その知らせを聞いた瞬間、州平はもう耐えられなかった。まるで鋭い刃が心臓に突き立てられたかのようだった。

彼はその男の襟をつかみ、低い声で問い詰めた。

「何だと?海咲は死なない!」

男は慌てて彼をなだめた。

「葉野社長、お気持ちは分かりますが、落ち着いてください。まだ温井さんが見つかっていないということは、もう一つ幸運な可能性があります。もしかしたら、間一髪で救助されたのかもしれません。そう考えるしかありません。我々も温井さんが不測の
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