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第 1077 話

Author: 水原信
「認めない?それでいいさ。金と地位を手に入れたら、俺が欲しいものなんて一言で手に入るんだから」

偉仁はそう言い放つと、紫を殴り気絶させ、彼女を屋敷の屋根裏部屋に閉じ込めた。

その夜、海咲と州平を乗せた飛行機が京城に到着した。空港を出ると、二人は空港近くの広告看板を見て立ち止まった。

空港で最も目立つその看板には、これまで葉野グループの人気コスメブランドが大々的に広告されていた。だが、今ではその広告が食品の宣伝に差し替えられていた。

この広告変更が、州平の許可なしに行われたことは明らかだった。不自然すぎる。

二人は目を見合わせ、直感的に京城で何かが起きたことを悟った。

海咲が口を開こうとしたその
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