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第 1617 話

Author: 水原信
浅川夫人は、かつて自分が今日花に向けた数々の辛辣な仕打ちを思い出していた。

そんな相手に、今さら頭を下げて助けを求めなければならない。

それがどれほど身勝手なことか、浅川夫人自身が一番よく分かっていた。

今日花は手を伸ばして、彼女のために水を一杯注いだ。

「おばさま、ゆっくりでいいですから」

今日花の目に宿る静かな気遣いを見て、浅川夫人は一瞬言葉を失い、コップを受け取った。

しばらく迷った末、ようやく口を開いた。

「……あのときのこと、あなたに謝りたい。私は、あんなことをするべきじゃなかった。なのに今は、こんなふうにへりくだってお願いに来ている。自分でも、自分が情けないわ」

「そんなふうに言わ
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