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第514話

Penulis: 楽しくお金を稼ごう
要は、玲奈が天音に何を話したのか知らなかった。だからもし、彼女が自分以上に頑固で、また裏で何か企んでいたらと思うと、不安で仕方がなかった。

何としても、この結婚を推し進めなければならない。

二人の距離は近く、温かい吐息が、甘く絡み合う。

要はそっと顔を近づけると、優しく問いかけた。「いいかい?

俺を助けてくれよ?」

その懇願するような視線を受けて、天音は目を伏せて頷いた。そして、次の瞬間、唇を奪われていた。

要は思いの丈を込めて、深く天音にキスをした。

やっと、また一歩進めた。

要は天音を連れて国会議事堂へ向かい、外国からの来賓を迎える晩餐会に参加した。そして、天音を上層部でも特に重要な役職についている人物に紹介した。

その上層部の人は穏やかで、まるで優しい父親のように天音に話しかけてくれた。

「若いんだから、間違うこともあるさ。それを次に活かせばいいんだよ。

遠藤くんがここまで来るのは大変な道のりだった。そばで支える君も、苦労しただろうね」

天音は上層部の人との挨拶を終えると、席に座って、人々の間を立ち回る要の姿を眺めていた。

要がこんなにも才能にあふれ、何ヶ国語も操り、誰とでも打ち解けられる人なのだと、改めて思い知らされた。

あっという間に三十分が過ぎた。

上層部の人たちが次々と会場を去っていった。

要は天音の前に戻って来ると、彼女の手を取った。そしてその左手薬指にはめられた真珠の指輪をそっと撫でる。お酒を飲んだせいか、要の声は少し掠れていた。「そろそろ出ようか?」

「もういいの?」天音は要の手を強く握りしめながら、彼を見上げた。

頭上からライトで照らされる要は、いつもより一層、輝いて見えた。

それに、少しお酒を飲んだ要の体からは、ほのかにブランデーの香りが漂っている。

普段、こういう席ではほとんどお酒を飲まない要だったのに、今日に限っては飲んでいた。

「ああ」

要は天音を立ち上がらせると、その腰に手を回し、会場の外へと歩き出した。

先ほどまで要一人に向けられていた熱い視線が、今度は自分も含めた二人に注がれているのが嫌でも感じた。

聞きたくなくても、聞こえてきてしまう。

「一体、どんな魅力があるっていうのかしら。

あの遠藤隊長を、あそこまで夢中にさせるなんて……」

そんな言葉を背に、二人は国会議事堂を出ると、
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