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第 111 話

last update Petsa ng paglalathala: 2026-08-31 13:13:49
皿の上に置かれた白い小花は、ほんの親指の先ほどの大きさだった。

砂糖を固め、花弁を薄く重ねた飾り菓子。

王都の菓子職人が見れば、よくできていると褒めただろう。

白く、繊細で、夜会の皿に添えるには上品すぎるほど上品だった。

けれど、クラリスはその美しさを見た瞬間、胸の奥が冷えた。

白薔薇ではない。

だが、似ている。

ノルヴァルト公国で葬送の席に用いられる、白い冬薔薇に。

しかも今夜は、関係修復のための晩餐会である。

先日の蜂蜜菓子の件があったばかりだ。

ここでまた、白い花を模した飾りが皿に出る。

偶然で済ませるには、あまりにも悪い。

エリナ夫人の指
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