เข้าสู่ระบบ「承知いたしました」 クラリスは礼をした。 その隣で、イリスも礼をする。 どちらかというと、イリスの方が満足そうだった。 会議が終わった後、ミレーヌがクラリスのもとへ来た。 「お姉様」 「今日は、お疲れ様」 「ありがとうございます」 ミレーヌは、まだ少し緊張しているようだった。 だが、その顔には確かな喜びもある。 「国王陛下に、見習い継続を認めていただきました」 「ええ」 「三か月後、正式採用されるかは分かりません」 「はい」 「でも、今日の報告に自分の仕事が入っていたことが……その、嬉しかったです」 クラリスは微笑んだ。 「あなたの仕事です」
国王は、最後の文言を見て頷いた。 「単独管理しない。よい」 「はい」 クラリスは答える。 「顧問室が国際交易路まで単独で抱えることは、制度の趣旨に反します」 「分かっているならよい」 国王の声には、少しだけ笑みが混じっていた。 イリスが後ろで静かに控えている。 何も言わないが、たぶん後で「本当に分かっておられるか確認します」と言う顔だった。 最後に、王宮筆頭実務顧問室の勤務状況報告が来た。 クラリスは、少しだけ息を整えた。 国王が表紙を見た瞬間、面白そうな顔になる。 「これが、顧問室自身の報告か」 「はい」 クラリスが答えようとした時、イリスが一歩前
以前なら「確認費」という言葉を嫌悪していた。 今も嫌っているかもしれないが、少なくとも正面から扱うようになった。 「財務院では、確認費基準草案を作成中です」 グレゴールは言った。 「過去帳簿の調査により、確認費相当支出が馬車代、臨時手当、書記手当、記録紙代等の名目で処理されていた例が確認されました」 国王が目を細める。 「つまり、確認費は新しい費用ではなかったということか」 「はい。新設というより、既存の必要経費を明文化する性質が強いと判断しております」 その言い方は、財務院の面子を保つものだった。 隠していたのではない。 散らばっていたものを整理する。 ク
未着報告については、三件の相談があり、そのうち一件は商会報告と受領先記録の不一致として調査中。 「未着報告が三件」 王妃が静かに言った。 「はい」 クラリスは頷く。 「ただし、制度開始前なら声が上がらなかった可能性があります。報告が出たこと自体は、悪い兆候だけではありません」 フィオナ司祭はいないが、彼女の言葉を思い出す。 処罰だけでは次の冬服は届かない。 届かなかったと書けること。 それもまた、届かせるための一歩だった。 次に、慈善記録官室の報告へ移る。 セリア記録官が立ち上がった。 「慈善記録官室では、初月に受領書三十二件、照会文十七件、差し戻し九件
王宮筆頭実務顧問室が発足してから、一か月が経った。 一か月。 文字にすると短い。 だが、クラリスの机の上に積まれた報告書の束を見ると、とても一か月分とは思えなかった。 善意確認制度の初期運用報告。 慈善記録官室の不備記録と改善表。 社交界標準様式の普及状況。 財務院確認費協議の進捗。 王太子府署名確認改革と差し戻し分類。 ミレーヌ補佐見習い仮合格報告。 北方慈善交易路共同調査案。 エリオット監査官の人事候補保留記録。 そして、最後に一冊。 王宮筆頭実務顧問室 勤務状況報告 クラリスはその表紙を見て、少しだけ視線を逸らした。 イリスが見
自分の言葉が、記録になる。 以前なら、当たり前だと思ったかもしれない。 今は、少し怖い。 しかし、その怖さが必要なのだろう。 夜になり、王太子府の差し戻し箱の横に、新しい箱が三つ置かれた。 分類待ち 再提出案内済み 記入例作成中 トーマが手書きで札を作った。 字は少し若い。 だが、読みやすい。 ライオネルがその札を見て言った。 「もう少し文字の大きさを揃えなさい」 「はい」 「だが、分かりやすい」 「ありがとうございます」 トーマは嬉しそうに札を書き直した。 王太子府では、これまで箱や札が増えることを少し馬鹿にしていたところがある。







