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第520話

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園内の見学を終えると、昼時になった。

遥は静奈を食堂へ案内した。

各窓口の特別メニューを熱心に紹介してくれた。

しかし、首都の塩辛く濃い味付けは、あっさりした潮崎の味に慣れた静奈には少し重かった。

結局、一番さっぱりしていそうな小皿を数点、少量だけ選んだ。

「静奈さん、それだけで足りるんですか?」

遥は自分の山盛りのプレートと見比べ、舌を巻いた。

「お腹空きません?」

「今日はあまり食欲がなくて」

静奈は微笑んだ。

遥は羨ましがった。

「なるほど、これが伝説の『小鳥の胃袋』ってやつですね、つまり胃が小さいです。だからそんなにスタイルがいいんですね」

文がつけた二人の院生のうちの一人である遥は、素直で裏表のない性格だった。

半日一緒にいて、遥はこの新しい主任研究員の静奈に好感を持っていた。

他の研究員は多かれ少なかれ威厳を漂わせているが、静奈は偉ぶるところがなく、物静かで優しい。年も近いので、他の先生に対するような緊張感を持たずに済んだ。

二人は窓際に座った。

静奈は黙々と箸を進めた。慣れない味をゆっくりと味わう。

箸を置いた時、携帯が光った。プロジェク
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