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第6話

Author: 星もち
救急隊員が、扉の前に立ちはだかるお母さんを力ずくで引き離した。

「人命救助が最優先です!扉の弁償については後にしていただきます!」

お母さんは大きく体勢を崩して後ずさった。それでも、もがきながら扉へ戻ろうとした。

「壊さないで!

あの子は中で拗ねているだけなのよ。扉を壊す音が聞こえれば、焦って自分から起き上がってくるわ!」

お姉ちゃんも両腕を広げて入口を塞いだ。声が激しく震えている。

「これは私の結婚式のリハーサルなのよ!会場をめちゃくちゃにしないで!

妹はさっきまで扉を叩く力があったのよ。命に関わるようなことになってるはずないじゃない!」

景真はお姉ちゃんの手首を強くつかみ、強引に脇へ引きずり出した。

「鈴、君はいつまで人命救助の邪魔をする気だ?」

救急隊員たちは、すぐに扉を塞いでいた大型の備品ケースをどけた。

破壊用ハンマーが錠前に激しく振り下ろされ、耳をつんざく轟音が響き渡った。

1回打ちつけられるたび、お母さんの体もびくりと震えた。

お母さんは扉を凝視したまま、うわ言のように同じ言葉を繰り返し続けた。

「夕花には聞こえているわ……すぐに立ち上がる。私
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