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第449話

Author: 浮島
赤い痕はさらにくっきりと浮かび上がる。

遥樹は荒く息をしながら、後悔と無力感、苛立ち、嫉妬――

ぐちゃぐちゃな感情が胸の中で暴れ回り、全身が痛むほどだった。

蒼空のあの一発が、彼の理性を叩き戻したのだ。

自分が蒼空にどんな態度をとり、どんな言葉を口にしたのか気づいた瞬間、残るのは果てしない後悔だけ。

今すぐにでも戻って、蒼空にさらに何発でも殴ってもらいたい。

彼女の気が済むまで。

――どうしてあんなことを言えたんだ。

どうして。

冷静さを取り戻した遥樹は、愛する女の子の前で分別を失い、言葉を選べずに彼女を傷つけ、二人の距離を遠ざけてしまった自分を、ただただ憎んだ。

初めて、自分が獣で、どうしようもない存在だと心の底から思った。

遥樹はうつむき、両手で額を押さえて深く吐息をつく。

蒼空は本気で怒っていた。

会社の機密を売った社員に向けた時よりも、ずっと。

彼は本気で蒼空を失望させたのだ。

そう理解しただけで、遥樹は骨の髄まで痛む気がした。

もし許してくれるなら、蒼空が望むことなら何でもする。

初恋の若い男は、愛する子に全てを捧げたくなる。

距離も分別も
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Comments (2)
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長野美智代
遥樹くんは蒼空さんへの思いが強くて反応可愛いね。 これから松木社長と蒼空が会う事に嫉妬してしまう。
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洋子
可愛いな 遥樹。蒼空の わんこちゃん。
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