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第68話

Auteur: 浮島
誰も予想していなかった

蒼空はその決定を聞いた瞬間、安堵の息を吐いた。

学校が言い出さなくても、彼女自身が別のクラスへ移りたいと申し出るつもりだった。

悪意だらけのこのクラスに居座るくらいなら、多少レベルの低いクラスの方がまだましだ。

そこには少なくとも、余計な人間関係も騒ぎもないから。

学校の決定は、彼女にとって願ってもないことだった。

心の底から喜んでいた。

担任の冷たい視線が彼女を射抜く。

「関水さん、何か異論は?」

蒼空はすでに無言のまま荷物をまとめていた。

その声に顔を上げることもなく、手を止めずに淡々と答える。

「ありません。今すぐ移動します」

担任は眉をひそめた。

顔を上げないのは不満の証だと勘違いし、まだ反抗していると思い込む。

「これでも十分寛大な処置なんだぞ」

暗に釘を刺すように言い聞かせる。

「学校に逆らうな。素直に移りなさい」

蒼空は軽い調子で返した。

「わかりました」

だが、その気のない返事が担任の耳には、なおさら反抗的に響いた。

「大人しく従いなさい」従えなさい

なぜここまで引き延ばすのか。

彼女には担任の考えが理
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