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第177話

Author: つき酔
莉奈は激しい腹痛に襲われ、そのまま気を失った。

重い瞼を開けると、病院のベッドに横たわっていた。

省之介は莉奈が目を覚ましたのに気づくと、ベッドに身を乗り出し、枕の横に両手をついた。驚かせまいと、できるだけ柔らかい声をかける。

「奈奈、気分はどう?」

莉奈の視線はまだぼんやりと宙をさまよっている。省之介の顔を見つめたまま、数秒かけてようやく、松風レジデンスの並木道で途切れた意識を引き戻した。

「私、どうして……」

「極度の精神的ショックが引き金になった、一種のストレス反応だと思うよ」省之介は廷治から、事の顛末を簡単に聞いていた。

以前、莉奈が拉致された事件の際、廷治は省之介が莉奈にかけた電話に出たことがあり、二人は面識があった。

廷治は、彼が莉奈の信頼できる友人であり、筋の通った人間だということも知っている。だからこそ、廷治は省之介になら莉奈の看病を任せても大丈夫だと判断したのだ。

莉奈のまつげが、かすかに震えた。

――精神的ショック……自分が?

自分に、そんなショックを受ける理由があるというのだろうか。

ただ、残酷な真実を知っただけだ。自分と承也の間には、もう
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Comments (2)
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カナリア
あっストップじゃなかった
goodnovel comment avatar
カナリア
まさかのここでストップ 楽しみにしてたのに…
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