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5.

Penulis: satomi
last update Terakhir Diperbarui: 2025-08-03 07:14:49

その日私は思った。

『貴族令嬢として髪は重要かもだけど、仕事するのには邪魔よね』と。

そして行動に移した。

髪を切った。

「お兄様の友人で後ろで髪をまとめている方がこのくらいの長さだったから…」と肩の下くらいでバッサリと髪を切った。

私付きの侍女が泣いた。「お嬢様の美しい髪が…。ああ、修道女のようになられてしまった…」

そんなに私の髪が重要なら散らばってる髪でカツラでも作ればいいじゃない?

「髪なんてまた伸びるわよ」と慰めたけど、あんまり効果なかったなぁ。

翌日、短い髪で朝食の場に出た。

「おはようございます。お父様、お母様、お兄様」

「おぉ、ハルカ。髪を切ったのか?殿下がもしやおまえになんかしたんじゃあるまいな?」

「殿下じゃないですよ。仕事に邪魔だったから切りました。後ろでまとめてしまえば手元がスッキリして仕事がやりやすいし!」

「……そうか」

「私はハルカちゃんとお揃いの長さが良かったんだけどなぁ」

お母様に言われると、罪悪感が……。仕事は短い方がいいんだと自分に言い聞かせた。もはや、お母様と仕事のしやすさを天秤にかけた形になってしまった。

「お母様の髪は美しく、そのままでいてくださいね。私はあく(・・)まで(・・)も(・)仕事のしやすさで髪を切ったのです」

「ハルカー‼ 私は悲しい!しかし髪を切っても可愛いなぁ。流石私の妹だ!」

だから、いつお兄様のものになったのでしょう?でも安泰のために一応頷いておいた。

リアクションが激しい家だなぁ。

さて、今日も元気に働こう。あ、お父様この髪の事を陛下に言うかも。まぁいいか。仕事のために切ったんだし。

「ハルカよ…仕事熱心なのはよい。しかしだ。しかしだなぁ、昨日のように殿下を謀るのはイカンぞ!」

サスガはお父様。やはり見破ったのね。

「陛下は『愉快』と笑い飛ばしていらしたが、父は生きた心地がしなかった。このようなことはないように!」

陛下にまで見破られたのかぁ。しかも今後は禁止令?

「おはようございます、カイル様」

「おはよう。ハルカ、髪はどうしたんだ?」

「やだなぁ、カイル様まで。仕事に邪魔だから切りました。スッキリして仕事が捗ります」

「……そうか」

「あ、昨日精査しておいた書類仕事ですが、この山の上より決済をお願いします。途中、孤児院訪問などの慈善事業もありますので、お忘れなきよう」

「うーん、書類についてはわかったが、途中の予定まではなかなか把握できないな。カレンダーなどないのか?」

「おぉ、流石はカイル様!と言いたいところですが、既に予定を書き込んだものを用意してあります」

私はドーンとカイル様の執務室のどこからでも見える場所にカレンダーを貼った。

「翌月近くなったら、翌月のものも今月のものの側に貼りますね」

「お、おう」

昨日はこの作業をしていたわけだけど、髪が邪魔だった。ので切った。

「では、決済が終わり次第陛下の元へ運びますのでお呼びください」

と私は隣室(休憩室)に行こうとした。ソファが私を呼んでいる。(多分)

「ハルカは私が決済をしている間休んでいるのか?」

「いいえ、どうしたらカイル様がよりよい環境で効率よく決済を出来るのか考えています」

「わかった。ひきとめて悪かった」

「では失礼します」

はー、ここのソファはやっぱり極楽♡ カイル様ってば私の言葉を100%信じるんだもん。なんかチョロい。

「ハルカ、今日のノルマの決済は終わった。この書類を陛下の所に届けてくれないか?」

「承知しました(早くない?ソファ…)」

そうして私は書類の束(重い)を持って陛下の所に行こうとしていた。

例のごとく、貴族令嬢たちに捕まった。

「アラ、王命で仕事をしているらしい伯爵令嬢の方ではなくて?」

名前忘れたんだ……。私もこの人知らないからおあいこかな?

「あ、髪が短くて修道女みたいよ。恥ずかしくないの?」

仕事しやすくて非常に快適だけど?

「あの、書類を届けたいので通していただけますか?」

「なんなの?ちょっと殿下と親しくなったからって生意気なのよ。その髪もっと短くしましょうか?」

短すぎるのはそれはそれで邪魔だからやめて欲しい。

「王命なんですけど?」

「髪を短くしたのも?」

「それは私の独断です。仕事がしやすいので」

「フーン、貴族令嬢としては終わったわね」

そう言って、簡単に通してくれた。そんなに髪の毛に執着するのか?ほっとけば伸びるのに……。

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