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第7話

Auteur: ニタマゴ
綿帽子が完全に吹き飛びそうになった直前、隣にいた介添え人が慌ててそれを押さえた。

その動作の拍子に介添え人の顔がこちらを向く。それは、紛れもなく凪だった。

宵の親友である、あの五十鈴凪だ。

迅の心臓が喉から飛び出しそうになる。彼の視線は、花嫁の姿から一秒たりとも離れられなくなった。

見れば見るほど、見覚えのあるシルエットだ。胸の奥から、激しい不条理感が込み上げてくる。

なぜ、俺は一瞬でも「あの花嫁が宵だ」なんて思ってしまったんだ?

馬鹿げてる!そんなわけがない!

だが、胸のざわめきはどうしても抑えきれなかった。

隣でゆのが、能天気な声で彼の腕を引いた。

「迅くん、見て!あの先頭の舟、白木蓮の花でいっぱい!すごく綺麗!」

その言葉が、耳元で落雷のように弾けた。

かつて宵が目を輝かせて語っていた言葉が、脳裏に蘇る。

「迅。結婚式の日は、私の嫁入り舟を白木蓮の花で埋め尽くしてね!絶対、世界で一番素敵な舟になるから!」

心臓がドクンと嫌な音を立てて沈み込んだ。

あり得ない!

絶対にあり得ない!

あの花嫁が宵だなんて、そんなことあるはずがない!

迅は必死に胸のざ
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