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第5話

Penulis: ロックされた心
「もういい。死者には敬意を払え。美月に何か吹き込まれたのか?こんなことで俺をからかうな!」

長兄の怒気を孕んだ声が響いた。

けれど、長兄は知らなかった。

助手の記憶は、何ひとつ間違っていなかったのだ。

あれは蘇我家に引き取られて2年目のことだ。

柔子が私にせがんで、一緒にスケートを習いたいと言った。

私は何度も、彼女のスケート靴の刃で、わざと蹴られた。

最後に私が避けた拍子に、柔子は私を蹴り損ね、自分で転んだ。

物音を聞きつけて次兄が駆けつけた。

次兄は倒れている柔子を、痛ましそうに抱き起こした。

事情を聞こうともしないまま、私の髪を掴み、犬小屋へ放り込んだ。

そこには凶暴な大型犬が飼われていた。

次兄は柔子を連れて、私が悲鳴を上げ、泣き叫ぶ姿を楽しそうに眺めていた。

私の腕と太腿が噛み裂かれ、血まみれになって初めて、ようやく外へ出してくれた。

私は一銭も持っておらず、血だらけの傷口を押さえながら長兄のところへ向かった。

けれど、助手は困ったような顔を浮かべながら、私を門前払いした。

助手は私の傷を見て、治療費を渡してくれた。

「蘇我さんは仕事が忙しい
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