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第7話

Author: 葉山みぎわ
スマホを置くと、想太は嬉しそうに思いを巡らせた。

――表彰式では、愛する女と家族に囲まれながら、検事総長直々に表彰を受ける。これほど誇らしいことがあるだろうか。

それに比べて叶太は、ただの死人だ。

ひまりも、お父さんもお母さんも、しばらくの間はあいつのことで悲しんだとしても、一生その死を引きずるわけじゃない。

1ヶ月もしないうちに、あのクズのことなんて誰も思い出さなくなる。

生きているときですら俺に勝てなかったんだ。

死んでから、どうして俺と張り合える?

死ぬ間際に最高検察庁の表彰まで俺に譲ってくれたんだ。

あの役立たずにも、最後くらいは使い道があったってことだ。

そのとき、会場の扉が開いた。

スタッフが巨大な祝いのケーキを載せたワゴンを押して、想太のもとへ歩いてきた。

上司や同僚たちも次々と入ってきて、みんな祝福の笑みを浮かべている。

そのあと、想太の両親が詩の手を引き、ひまりは息子の陸を抱いて入ってきた。

家族全員が、きちんとそろって会場へ入った。

想太の口元に、得意げな笑みが浮かんだ。

――やっぱり、ひまりもお父さんもお母さんも、俺の表彰式を欠席する
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