Se connecter――やられた。
僕は気配を探り、誰もいないことを確認すると、大きな暗い廊下の隅で蹲った。聖なる魔力が僕の中で暴れる。荒い息を吐き、体が蝕まれる感覚に、思わず呻き声を漏らしてしまう。敵地のど真ん中、ずっと監視されていたため、情報収集がし辛かったり等で、睡眠時間を摂っていなかった。その所為でもあるのだろう。
吸血鬼を含む魔族全体にとって弱点でもある聖水をジュースや料理の中に入れられても気づかなかったのは。そして気付いても、監視されている手前、変な行動はとれない。
“鮮血の死神”は魔族だ。もし僕が魔族であることがバレたなら、今よりもずっと強い疑念に渦巻かれることになる。それこそ、暗殺が失敗してしまう位には。
――一か八か、やってしまおう。 僕は異能力を使い、存在を消す。異能力とは、オケディア王国にしか生まれない稀有な存在で、オケディア王国で生まれたならば、必ずある力だ。使えるかどうかは置いておいて。 異能力は魔法とは違い、魔法を使うための力――魔力を使わない。他にも異能力特有の特徴があるが、今は割愛しておく。僕の異能力は、ものや事象を抹消する能力だ。僕は、僕の存在感を“消す”ことによって、誰にも認識されないようになる。
「――!!」 ただし、異能力の維持は、ここまで体調が荒れれば、難しくなる。 「お初にお目にかかる、“鮮血の死神”いや、アルだったか?今は」 「……」 国王の執務室に侵入した途端、大剣が飛んできたので避けたら、細身の男と大男が僕と対峙していた。恐らく細身の方がセオドア王国の王、テオドールなのだろう。 「おい、声ぐらい出せよ」 「……」 「おい!」 「無駄だ。そもそも声が出ないという設定は設定じゃない」 「どういう意味ですか、陛下」 「今は目の前のことに集中した方がいい。弱っているとはいえ――強いぞ」キィィィィィン――……・・・
国王が言い終わるかどうかのところで僕は大男に切りかかる。金属同士がぶつかり合い、高い音を出す。僕は器用に短剣を弄び、構える。 「こいつ本当に11か?」 「“鮮血の死神”だぞ?子供だが、あの小国、オケディアを支える戦力としては主力だ。弱い訳がない。聖水で弱らせ、後は何故か妙に弱っているが、それでも単騎で最強の君ですら互角以下だ。常識外れの強さだよ。そもそも、まともに打ち合えている時点で奇跡だと言うべきか」 「……」 僕はその間ずっとその場に留まっていた。ご丁寧に国王の解説の終了を待っていた訳ではない。強烈な眩暈に襲われ、身動きが取れなかったからだ。 「――!」 突如頭が警鐘を鳴らしたので、僕は急いでその場から離れる。「誰が俺一人だと言った?」
僕がいた所には、ちょっとした陥没がある。それと魔力も感じられた。それは目の前の男2人の物ではない。 「死神よ、大人しくお縄につけ」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆戦いはずっと平行線だった。
国王を殺そうと近づくと、大男――騎士団長だろう――に防がれ、騎士団長に近づくと、魔法を放つ男――魔術師団長だろう――が僕を拘束しようとするので、後退する。魔法を使おうとしても、騎士団長に接近戦に持ち込まれ、攻撃の合間合間に攻撃魔法が飛んでくる。
道中で、聖水入りの料理を吐いて、体力も消耗している。体力温存のため、僕は本来の姿を取り戻していた。
それと、更に最悪なことに――。 「助けに参りました!!」 増援が来た。 「位置につけ!一気に叩くぞ!」 「はっ!」この国最強のタッグ相手に何とか持ちこたえている僕に対し、敵は手加減などしてくれる筈もない。
疲労困憊の僕の体に、段々と傷が増えていった。それでも僕は確実に相手の意識を刈り取っていく。だが、恐らくは王族を屠るまでに手は回らない。そう思ったが――。 「父上!」 王太子が現れた事で、状況が変わる。王太子の登場に動揺している騎士や魔術士たちを置いて、僕は突然降って湧いたチャンスを掴もうと、王太子に近づいた。最早誰にも僕を止められない。 が、状況は三転する。僕は王太子のその力強い碧眼と目が合った。すると突然耐え難い吸血衝動に襲われた。 ――欲しい。血が欲しい!僕はにっこりと笑って、未だ破壊衝動から抜け出せないラース兄さん――5に言ってやった。「単純だよ」 僕のその言葉に、5ははっとしていた。やっぱり、戦闘中においての5の勘は鋭い。 「限界を超えて使った。操作できる血の量を増やすために態と傷付けられに行ったし、5にも僕の血を染み込まさせて貰った。この量を動かせば、僕は必ず強い衝動を起こすだろう。でも!これが僕の本気だ!」 そう言いながら、僕は5を血操術で縛る。流石の5も、簡単には抜け出せないようだ。 「ぐッ、放せ!」 「そう言われて素直に放す馬鹿はいない!さあ!神の名を持つ輝きの槍よ!天より穿たれ、我が敵を滅せ!神槍グングニル!」 「ぐ、ぐおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおッッッ!!!!!」 僕の放った魔法は、光属性としては最上級のものだ。これで大体どんな物でも滅することができる。光り輝く巨大な槍が空から降ってくる。5は、僕が行動を縛っているため、大した防御もできない。神の名を持つ槍は、すさまじいスピードで5に突っ込んでいった。 「な……!まさか、その魔法を放つとはな……!」 「ま、不味いわね。こんなの、地形が変わっちゃうわよ……?」 あまりの強風に、マティアス様とグラッチェス様が悲鳴をあげる。普通、そんな攻撃をもろに受ければ、消し炭になってもおかしくない。というか、此岸の魔族でさえもなる可能性がある。 ―――だが、その括りに九星は含まれてはいないが。 「ハァ、ハァ、ハァ、や、やったぞ……!1!」 豪快な土埃の中から、5がしっかりと立っているのが分かる。所々、服が擦り切れているが、意識はしっかりあるようだ。それに、破壊衝動が収まった様子はない。 別に手加減した訳ではない。九星という化け物の中で、5が特別頑丈だっただけだ。 「お前の作戦はよかったが、俺を完全に消耗させることは出来なかったようだなァ!次は俺の――」 「まだだよ。僕の本気はこんなもんじゃない!」 「まだそれを放つのか?!やめろ!周囲に甚大な被害が出るぞ!!」 マティアス様が叫ぶが、僕には関係ない。それよりも5を止める方が先だ……! 「闇より出でよ、万物を切り裂く悪魔の剣よ!我が敵を切り裂き、呪い殺せ!テルヴィング!」 「おいおいおいおい!それ、連続して出せるモンじゃねェだ
狂気的な笑みを浮かべながら、ラース兄さんは僕に殴りかかる。常人では見えない速度で連撃されている。頬にラース兄さんの拳が掠り、血が出る。「ぐッ……!」 「オラオラオラ!守ってばっかじゃ俺に勝てねェぞ!?」確かにその通りではあるが、現状手立てがない。少し距離が離れれば、魔法という手もあるが、距離を取ろうとすると、すぐさま距離を詰められ、振出しに戻る。そもそもラース兄さんは、頭を使った戦闘はあまりしない。だからこそ、こういう風に理性が欠如した状態でも、十二分に力を出せるのだが……。 「うわぁッ……!」 腕で防御しようとしたが、間に合わず、もろに顔に食らってしまった。あまりの勢いにラース兄さんから視線を外してしまった。「もう一発、喰らいやがれ」 「ぐッ……!!」 僕の腹にラース兄さんの拳が食い込む。口から悲鳴が漏れ、体は吹っ飛ばされていく。 僕は暗殺者で、本来は一騎打ちなんて苦手なのだ。防御を鍛えるよりは、素早さや攻撃力を集中的に訓練した方が効率がいい役職なのだ。本来なら。でも僕は、今のように身を隠さずに戦うこともある。ただ、正直なところ、隠密しながら攻撃した方がやりやすいし性にあっている。対してラース兄さんは狂戦士だ。九星の中で、攻撃力と防御力はピカイチ。筋肉がごてごてついているのに、かなり素早い。ラース兄さんにはもちろん接近戦では勝ち目はほぼない。 九星で最も強い攻撃力を持つ上、リミッターを外しているラース兄さんは素手でも十分強いのだ。 「チッ、手応えがねェ。さてはお前、威力殺したな?」 「当たり前でしょ?ラース兄さんの拳を受け止めてピンピンしてるの、エリック兄さんとオットー兄さん位だよ。僕が真面に受けたら、軽く意識飛ぶよ?」 「死なねェだけマシだろ」 軽口を躱しながら、僕はラース兄さんからの攻撃を受け流す。軽く意識が飛ぶなんてとんでもない。過去には一日中目を覚まさなかったことがある位だ。そんな威力のある拳が無限に襲ってくる。毎秒寿命が縮む思いだ。 だが、それは教えてやらない。 「しつこい、なあ!ハッ……!」 「ゴポッ……」 「これで暫くは大人しくして!ハァ、ハァ、ハァ……」 途切れ途切れになる息を急いで整えながら、僕はラース兄さんに目を向ける。彼の首は――胴体と泣き別れていた
Side Matthias「どうするって、行くに決まっているだろう。生憎と俺は、お膳立てされた舞台に怯む奴ではないからな」 俺は自信満々に言い切る。幼い時からもうずっとこれなので、今更恥ずかしさもない。 「アイツ、これが好きなのか?見る目無いな」 「何か言ったか?」 ラースが、何かを呟いていたが、よく聞き取れなかった。 「いや、何もない。それより、アンタも行くのか?若しかしたらいいモンが見れるかもしれないぜ?」 「ではお言葉に甘えて。楽しみですわ」おほほ、と上品に笑うジェシカを見て、ラースが一言。 「女って皆こういう笑い方すンのか?いや、アインもしてたか」 「皆ではありませんが、少なくとも、貴族や貴族に係る者は皆、こういう風に笑いますわ。口を隠して笑うのはマナーですもの」 「そういうモンか。――じゃ、準備はいいか?今から行くぞ」 「は?今からか?」ラース曰く、アインがいる場所はここより遠いらしい。だから早く行きたいらしいが。 ……ならもう少し準備してから行け。思い付きのように行こうとするな。それに俺たちを巻き込むな。 「ノア兄がさ、時間ない、って言うから……。それに、あそこなら数時間で着くだろ」 「貴様は一日でステラからセオドアに来れたのか?」 セオドアは面積が広い国の一つだ。最も広いのは、魔族の国である久遠で、前世でいう、ロシアより少し小さくした感じだ。あそこは、周りを海で隔てられており、独特な発展をしたらしい。 対してセオドアは、アメリカの三分の二程。ちなみにチーズルは、アメリカの半分、オケディアは日本の二倍程度しかないらしい。よくその国力差で戦争仕掛けられたな。九星がいたからか? ステラはセオドアの西に位置しているが、王都はセオドアの南に位置している。理由は、王都からそう遠くないところに港町があるからなのだが、ステラからセオドアの王都まではかなりの距離がある。 西から入ったとすれば、どんなに急いでも三日はかかる。更に、ステラとセオドアの間には広大な平地が広がっている。平地といっても痩せた土地なため、砂漠化し始めているが、そこを突っ切るのにも時間がかかる。隣国とはいえ、近い訳ではない。 「いや、もう半日かかった。寝坊したんだよ……」 まさかの寝坊。半日遅れたのがまさかの寝坊。 ……と言うか、半日遅
Side Unidentified食後に愛しい妻の淹れた紅茶を飲みながら、陽の下で微睡む。これが、俺の一番幸せな時間だったりする。情熱的な夜も悪くない。しかし、静かに時が過ぎるのを待つだけ、というのも、長寿な俺たちの特権のような気がしていい。 そんな俺の至福な時間は、ドアのノックする音によって、終わりを迎えた。 コンコンコン「はーい」妻が出る。見知った、懐かしい魔力に、普段来客は全て妻任せにする俺は、妻の後ろから、来客を見る。俺は、少し笑ってしまった。――いや、訂正しよう。ゲラゲラ笑っていた。だってそうだろう?背の高かった幼馴染が、子供のような身長になって、家の門を叩いているのだから。 「笑いすぎだ」 その客はムッとしながら言った。世間話をしながら家に招き入れ、ソファに座らせる。妻が紅茶を持ってきた。 そいつは、舌がかなり肥えている。まあ、やんごとなきお方なので、当然だろう。そんな彼が、妻の紅茶を飲み、満足そうに頷く。それに嬉しくなったが、そいつの用事は、妻の紅茶を飲みに来た、という訳ではないだろう。 「で、何しに来たんだ?」 「そんなに来ちゃいけない?」 目の前の少年が、無表情のまま首を傾げる。 「いや。だが、お前がここに来るのは三回目位だろう、そのどれもに用事があった」 「その通りだよ。今日は、知っておいた方がいい、あることを伝えに来たんだ」 少し意外な訪問理由に、俺は軽く目を瞬かせる。 「いつもの蝙蝠便じゃ、駄目なのか?」 吸血鬼は、蝙蝠の分身を作り出すことができる。その蝙蝠に、手紙を持たせて、飛ばす。まあ、鳩が蝙蝠になっただけだが、吸血鬼には、そんな便利なものがある。俺たちは、知らせたいことがあると、そういう方法で連絡を取っていた。 彼が、なんとなく居場所がばれると気まずい俺に配慮しているのに、ただ甘えているというのもあるが。 「偶々近くにいただけだよ。それにこの情報は、秘匿性を高くしたい、というのもある」 「そうか」 納得したと同時に、大変なことが起こったのか、と身構える。 「魔族がこの国に侵入した」 「いつもの事じゃないか」 俺は、冷める前に紅茶を飲む。目の前の少年は、それをじっと見つめた後、口を開く。 「それが僕の行方を掴んだ者だとしたら?」 「………………は?」 「僕……」 「
となれば話は少しややこしくなってくる。西側には、セオドアの敵国であった、オケディアが位置していたのだ。当然、そこからの間諜の侵入を避けるため、そこの関所はとても厳重になっている。 流石の僕でも、異能力や、吸血鬼の能力なしでは入れない。 だが不法入国すると、当然ではあるが目をつけられてしまうのだ。西側の関所も警備が厳しいが、そこに近い村も警備が厳しい。 それに、戦地になりそうな立地というのも関係して、そこに住む住人の顔を全員覚えることができるくらい、田舎なので一人増えただけでも簡単に判ってしまう。 まさに八方塞がりになってしまうし、では人のいないところを通っていけばいいのかと言うと、そうでもない。 ここは、村落から一歩外に出ると、凶暴な魔物が多く生息する危険地帯だ。野宿で移動なんて、とてもできやしない。……九星は別だが。 なので、僕は警備が一番手薄な南東の関所から入った。当然(?)関所を正規の方法で入ってない。普通に密入国だ。そんな僕がここにいると、ここの現地の人間にばれるのは不味い。 と言うことで、かれこれ2日は野宿している。未だにセオドア西部を抜けられないのは、運悪くこの辺りの警備が急に厳しくなったからだ。 蝙蝠を飛ばそうにも、そもそも野生の蝙蝠自体、この辺りに生息していないので、かなり目立ちすぎてしまう。 異能力は、出来れば最後の手段にしたい。あれは、燃費が悪すぎる。 「というか、よくここまで移動できたよな。僕でも一日で抜ける自信ないけど」そもそも、もう既に2日野宿している人物が言うべき言葉ではないかもしれない。 あの男たちがどういう訳で僕を、この遠く離れた遠方の地に連れ出せたのかは不明だ。 使い捨ての魔道具があったからかもしれない。 だが、その魔道具も、今回のケースのような悪用をされないために、細心の注意を払って商人たちは売っている。信用のない人物には決して売らないのだ。だから、余計に謎が残る。 僕は謎を抱きながら、森を探索していた。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ Side Unidentified「探せ!!まだこの辺りにいる筈だ!!」 不意に聞こえてきた声に、僕は警戒する。そこにいるのは分かっていた。ただ迷い込んだ、と思いたかった。しかし、誰かを躍起になって探している以上、そんな可能性は潰える
Side Matthias「さて、緊急会議だ」 俺はジェシカを呼びつけ、今起こった緊急事態を説明する。ゲームの知識が必要かもしれないと思ったからだ。 「それって放置でいいんじゃない?アイン、強いよ」 「俺が嫌だ。それに、“丁重に扱う筈の捕虜”が行方不明。下手したら、国が消えるぞ?」 「え、そこまで!?」 九星は都市伝説じゃない。中には称号的な物と捉えている者もいるが、違う。一人一人が化物な、九人の軍人だ。“終焉の狂戦士”、“絶対零度の司令官”、“世界最高の鍛冶師”に会って分かった。全員化物じみた強さだ。“鮮血の死神”と呼ばれるアインがかなり手加減してくれていたのが分かる程には。 「九星って、そんなに強いの?私、ゲームに出てないことは分からないのよね……」 「九星は、一人で国を簡単に沈めることができる、九人の化物集団だ。それぞれに二つ名がある。 ただ、存在が機密扱いなのか、その情報は殆どが出回らない。分かるのは、一人一人の年齢、性別それと二つ名だ。名前は、アインのように最初からない者もいるだろうな」 「アインって、そんな立ち位置だったんだ……」 「フッ」 俺よりアインを知っているジェシカを驚かすことができ、正直気分がいい。 「九星はやると言ったらやる。それ程の力を持つ上に、元オケディア王国だ。こんな国、幾らでも如何こうする事ができる」 「オケディアは何か特別な意味が?」 「超古代国家なんだ。そんじょそこらの国とは一線を画す。――まあ、今はアインだ。一体どこにい……」 ふと、魔力を感じ、俺は言葉を止める。 「どうしたの?」 「覚えがある魔力が流れた」 「私には感じなかったけれど……」 当惑しながらジェシカはこちらを見る。微かではあったが、確かに流れた。 「で、これからどうすンだ、王太子サマ?」 「「は?」」 ここにいる筈のない声が上から降ってくる。スタ、と軽い音とともに現れたのは、オレンジの髪を持つ青年だった。頭には、鬼の証である黒い角が生えていた。 ――影は何しているんだ!! 心の中で、目の前の人物――“終焉の狂戦士”ラースを止められなかった隠密部隊に悪態をつく。 「アイツらか?もうちょっと訓練した方がいいンじゃねぇか?アインのヤツだと、アイツら制圧すンのに十秒あれば十分だぞ?」 「じゅ、十秒