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第7話

Auteur: 橘州一
意識を取り戻した健二を襲ったのは、頭が割れるような激痛だった。隣に目をやると、そこにはあろうことか、一糸まとわぬ姿の美月が横たわっていた。

美月は恥じらうような顔で言った。「健二、私はもうあなたのものよ」

健二は驚きで酔いが一気に冷め、慌ててズボンを履き、ベルトを締めてから言った。

「美月、昨夜のことは事故だ。忘れろ。特に……彼女の前では一言も口にするな。

後で避妊薬を届けさせる。工藤家に私生児の醜聞を出すわけにはいかない。

補償として金を出す。後でいい男も探してやるから」

美月の顔から一瞬で血の気が引き、真っ青になった。彼女は背後から健二の腰を強く抱きしめた。

「梨花はもう結婚したのよ。ねえ、どうして一度でいいから、私の方を振り返ってくれないの?

愛しているのよ!」

以前なら健二も根気強くあやしていただろうが、今日は苛立ちしかなかった。

彼は美月の腕を振り解き、冷淡に言った。

「身の程を知れ。妹だと言ったはずだ。それに、お前の身分で俺と釣り合うと思っているのか!

運転手の娘を娶ったりすれば、社交界の笑いものだ!」

美月は猛然と後ずさり、床にへたり込んだ。

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