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7.寵愛の国の真実(後編)

last update Date de publication: 2025-06-07 22:22:41
この国の男性たちが、女性に、そこまでの愛を捧げているとは――。

私の目にうっすらと涙が滲んだ。これまでの孤独と、この世界で与えられている途方もない愛情とのギャップに、心が追いつかなかった。

メルと私が話している間、扉の向こうで気配を感じた。視線を向けると、そこにはサラリオ殿下が静かに立っていた。いつから聞いていたのだろう。殿下は咎めるような顔一つせず、優しく微笑んで私たちの会話に加わった。

「メルが話していた通りだ、葵」

サラリオ殿下の声は、いつも通り穏やかだがその言葉には確固たる自信と深い信念が込められていた。

「このバギーニャ王国は、肥沃な土地と豊富な水や食料といった豊かな資源に恵まれている。我々は、その豊かな資源を他国との関係を保つ『商人』の礎としている。物資を送り、人々がこの国に観光に訪れることで活気が生まれ、それがこの国の真の財力となっているのだ」

殿下の言葉に、私の頭の中でこの国の仕組みが少しずつ理解されていく。貨幣経済や軍事力だけが国の力を示すものではない、と。

「太陽のように笑う人が増えれば増えるほど、この国は豊かになる。そして、その活気と笑顔の象徴こそが、家族であり、
中道 舞夜

愛されなかった武士の娘が寵愛の国へ転身~王子たちの溺愛が止まらない~ 尽くす側から尽くされる側へ、そして転生は偶然ではなかった? 毎日22:22に更新中!気に入って頂けたら本棚登録してもらえると嬉しいです。

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    (違う…。この優しさは、ここが女性を大切にする国だからだ。勘違いしてはいけない。)「ア、アゼル様は私の変化に気づいてくれますよね。この国では、男性が女性に尽くすのが当然だと伺いましたから女性の変化に気づくのも長けていらっしゃるのですか?」私はバクバクする心臓を落ち着かせるために言うとアゼルの表情が初めて見るような複雑な色に変わった。彼は私の言葉を遮るように強く私の手を握った。「違う、そんなんじゃない。」その一言は、彼の胸の奥から絞り出すような響きがあった「葵……俺は女性に尽くすのがこの国の男の務めだと教えられてきた。だが、お前に尽くすのはそれだけじゃない」彼の瞳は、熱い炎のように私

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    「葵、ちょっといいかい。葵に紹介したい人がいるんだ」ルシアン殿下に呼ばれて執務室へ向かった。部屋をノックして入るとそこにいたのは小さな男の子たちだった。「紹介するよ。第五王子のレオンと第六王子のリオだ」第五王子のレオンは金色の髪に大きな琥珀色の瞳を持つ7歳の可愛らしい男の子だった。第六王子のリオは、3歳でルシアン殿下の太ももをギュッと掴みこちらを覗いている。プラチナブロンドのふわふわした髪が可愛い男の子だった。「二人とも普段はベビーシッターがいる別の屋敷で暮らしているんだが、たまにこうして遊びに来るんだ。」「レオンです。よろしくお願いします」「リオでしゅ。」「葵です。よろしくお願

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