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15.私、女の子の友達ができたの初めて!

last update Dernière mise à jour: 2025-06-21 18:54:55

 キースは仕事があるようで教室から去ってしまった。

 そのことが少し寂しく感じる自分がいて、やはり自分は彼に惹かれていると再確認した。

 先程の自己紹介の時も、きっと私はうまくやれなかったのに彼が助けてくれた。

 私のことを優しい見守るような目で見てくれるのも、彼が初めてかもしれない。 

 キースは私の代わりに陛下に抱かれても良いと言っていた。

 それは、彼が女だけでなく男もいけるということを示していた。

 私は彼のことを好きになると、恋のライバルが女だけでないことを知った。

(私に口づけしたし、嫌われている訳じゃないよね⋯⋯)

 「ねえ、カリナ様、今の授業時間は先生はいないんですか?」

 「今は、自習時間。魔法のコントロールを教えているレイリン先生が体調不良なんだ⋯⋯それより、ルカ! 私は友達だから敬語は禁止! 校長先生にタメ口なのに、なんで私には敬語なのよ」

 カリナが楽しそうに笑っている。

 そういえば、彼女は私と友達になってくれると言っていた。

 「カリナ! 嬉しい! 私、女の子の友達ができたの初めて!」

 私がそう言うと彼女は笑顔で微笑んでくれた。

 「じゃあ、ルカちゃん。俺も友達からはじめよっかな。君と俺って相性良いと思うよ。俺のこともマリオって呼び捨てにして、敬語も禁止で」

 マリオが口説きモードを封印し、握手をしようと手を出してくる。

 友達からはじめて何を目指しているのかは不明だ。

 相性が良いと言うのは、火の魔法が暴発しても消化してくれると言うことだろう。

 (私は魔法を狙って出したことはないわ⋯⋯そもそも、あの時の炎を自分で出した自覚もない)

 「マリオ! 宜しくね。魔法のコントロールが実は全然できないの。怒ったりした時に、ブワって火が出ちゃう感じで」

 私がマリオの握手しながら言った言葉に急に周りが騒ぎ出した。

 「ルカちゃん⋯⋯ここ、地下なんだよね。ブワってされると流石に火のまわりが早いと思うんだ。俺も対応できるか不明だから、治癒魔法のコントロールから練習し

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