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ステータスオープン!アデリナにまさかのチート能力が?

Penulis: Kaya
last update Terakhir Diperbarui: 2025-06-30 19:30:00

 ◇◇

 あれからローランドはまた少し眠り、その後仕事に復帰したという。

 ローランドって本当に真面目な王様なんだ。

 ちょっと評価上げとく?

 とりあえずまた倒れられても困るから、専属のシェフと交渉して、なるべく鉄分が多く摂れる料理を作ってもらう事にした。

 ま、3食バランス良くね。

 それから私も、アデリナに憑依してからローランドにやれと口を酸っぱくして言われていた仕事をやる事に。

 ローランドが中々認めてくれなくて簡単に離婚できないし、暇だしね。

 王妃の仕事ってまあ簡単ではある。

 だって私が自ら肉体労働する訳でも、忙しく動き回るわけでもない。

 ただ人に指示して、割り当てられた予算を使うだけ。

 偉い貴族やどこかの国の王族を迎える時に出すお茶の種類とか、銘柄とか。

 どんな茶器を使うかとか。

 どんなスイーツをお出しするか、とか。

 プレゼントは何にするか、とかね。

 とりあえず、その都度お客様の好きな物を把握して、準備する事にした。

 あと、何より自分が王妃として豪華に着飾るのも大事な仕事だった。

 そこは無難に王族専用のデザイナーに任せておく。

 あとは自分もそのティーパーティとやらに参加して、適当に相槌打ってウフフ、オホホホ言いながらお茶を飲んで、おいしいスイーツでも食べておけばいい。

 皆アデリナが性悪だって知ってるから、多少マナーがおかしくても、話題が分からなくても誰も何も言ってこない。

 何て楽な仕事なの………!これで給料(生活費)貰えるんだから最高じゃない?

 それから自分の住む王妃宮の管理。

 早い話、痛んできた建物の修繕や、古くなった壁を新しく塗り替えるなど、その具体的な指示である。

 「王妃陛下、そのような仕事は私共にお任せ下さい!」

 これまでアデリナの代わりに全ての業務を引き受けていた、アラフォーくらいの侍女長が慌てて私を引き止めるけど。

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